すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

音楽ってやっぱりいいなあ!

 
今朝のワイドショーに東京スカパラダイスオーケストラ、通称スカパラが出演。
途中からORIGINAL LOVEオリジナル・ラブ田島貴男氏も登場。
「めくれたオレンジ」を歌ってくれた。
突き抜けるように明るく軽妙でこの上もなく楽しい彼らの音楽に、開放感でウキウキした。
テレビの中の誰もが笑顔である。
テレビのこちら側の人たちもきっと笑顔だったろう。
それほど最高にcoolで胸躍る演奏だった。
スカパラもこの度の自粛の流れに沿いコンサートを中止することとなったそうで、
こうしてテレビで歌うことが出来て本当に嬉しい、ありがとうございます!と言っていた。
彼らの音楽を待っていたファンたちもさぞ嬉しかったことだろう。
 
そんなこんなで、
いいなあ!音楽ってやっぱりいいなあ!
しみじみ思う朝だった。
 
 
と同時に、
知らず知らずのうちに心が固く塞がれていたことに気づかされた朝でもあった。
 
連日の重苦しいニュース。
まだまだ終息は見えない。
それどころか、新型コロナウイルスに対するこれぞという策も見えない。
経済もこれからどうなっていくのだろう。
働く人たちの暮らしはどうやって守られるのだろうか。
見えないものに対する不安や恐れに、私たちの心は多分思った以上に暗く落ち込んでいる。
何もかもが自粛ムードになっていることも、仕方ないのだろうか、仕方ないのか、そう思うしかない。
そんな日々である。
 
 
ただ、それはそれとして
私たちに今必要なものが何なのか。
今朝のスカパラの音楽を聴いてつくづく思ったのだった。
 
正しく怖がり、正しく身を守る為には自粛という選択も必要なのかもしれない。
だけど、そんな中でも私たちが私たちらしくいられる為には、
音楽や笑いやスポーツやそうした様々な文化が必要だということ。
或いは、こんな時だからこそ音楽や笑いやスポーツやそうした様々な文化に私たちは助けられるということ。
 
そんなことを考えた朝だった。
 
 
・・・
 
 
そんな今日のこと。糸井重里氏が書いておられる。
 
いま放送しようと選ばれたほとんどのニュースは嬉しくないニュースばかり。
それを伝える人は笑っているわけにはいかないし、見ている人たちも笑うわけにいかない。
これが何日も続いているのが今だ。
ずっとテレビのニュースを追いかけている人は、ずっと暗い顔ばかりを見て、暗い時間に付き合っている、と。
 
いま、とても大切なものとは、例えばお笑いだ。
世間の文脈と関係なしに、笑いを生み出してほしい。
そして例えば、歌だ、音楽だ。
さらには、おいしいものだ、かわいい服だ、小説だ。
どんなにマジな顔をしてても、できないことはできない。
「事実」はどういう顔していても変わるものではない。
だったら、もう、笑顔をつくろうよと思う。
 
大人がなんとか笑えていたら、こどもは自然に笑うから。
 
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
映画『ライフ・イズ・ビューティフル』を思い出すなぁ。
 
ほぼ日刊イトイ新聞「今日のダーリン」より抜粋)
 
 
 
ちなみに、『ライフ・イズ・ビューティフル』は自分も大好きな映画。
第二次世界大戦下でユダヤ人迫害を受けるユダヤ系イタリア人親子が主人公である。
ナチス強制収容所で父親は幼い息子に悲惨な現実を悟られないよう、ひたすら笑顔で陽気に振舞い、ゲームだと称して嘘をつき続ける。
そうして最後まで希望を捨てず、ユーモアで息子の笑顔と命を守った父親の姿を描いている。
最後、息子に見せた父親の精一杯の嘘と笑顔に号泣だったなぁ。