すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

ミュージカル『アナスタシア』

 

ミュージカル『アナスタシア』観ました。

 

 

 

第70回アカデミー賞で歌曲賞、音楽賞にノミネートされたアニメ映画『アナスタシア』に着想を得て制作されたミュージカルです。

 

ブロードウェイ公演は2017年3月にプレビュー公演を経て、4月に開幕後、2019年3月まで2年間にも及ぶロングラン上演。

その他、スペイン公演、北米ツアー、ドイツ公演など世界各国で上演。

今回、アメリカのクリエイティブスタッフと日本公演のスタッフ&キャストで上演されています。

 

舞台は20世紀初頭、帝政末期のロシア、サンクトペテルブルク

ロシア帝国皇帝ニコライ2世の末娘として生まれたアナスタシアは、パリへ移り住み離ればなれになってしまった祖母マリア皇太后から貰ったオルゴールを宝物に、家族と幸せに暮らしていたが、突如ボリシェビキ(後のソ連共産党)の攻撃を受け、一家は滅びてしまう。

しかし、街中ではアナスタシアの生存を噂する声がまことしやかに広がっていた。

パリに住むマリア皇太后は、アナスタシアを探すため多額の賞金を懸ける。

それを聞いた二人の詐欺師ディミトリとヴラドは、アナスタシアによく似た少女アーニャを利用し、賞金をだまし取ろうと企て、アーニャと三人でマリア皇太后の住むパリへと旅立つ。

記憶喪失だったアーニャは次第に昔の記憶を取り戻してゆく…

同じ頃、ロシア政府はボリシェビキ将官グレブにアナスタシアの暗殺命令を下す。

マリア皇太后に仕えるリリーの協力を得て、ついにアーニャはマリア皇太后と会う機会を得るが、グレブがアーニャを見つけ出し…

 

(公式サイトより)

 

各キャラクターはマリア皇太后以外はダブルキャスト、トリプルキャストです。

私が観た回は

アーニャ(アナスタシア):木下晴香さん

ディミトリ:海宝直人さん

グレブ:田代万里生さん

ヴラド:大澄賢也さん

リリー:堀内敬子さん

マリア皇太后麻実れいさん

でした。

 

脚本、演出、音楽、衣装、舞台美術、どれも良かったです。

物語の冒頭から展開が速く、次々と場面や時代が変わっていくのですが

テンポ良い脚本は分かりやすく、最後まで集中して入り込めました。

 

そして何より、出演者の皆さんの歌唱力、演技力がやっぱり素晴らしかった。

 

中でも、今回特に印象に残った大澄賢也さん。

大変申し訳ないことですが、正直、彼がこんなに歌が上手とは知りませんでした。

歳を重ね得た味わい深い歌声は、彼の演じたキャラクターをより魅力的にしたと思いますし

人間味のある演技はこちらを温かい気持ちにさせてくれました。

ダンスに関しては、元々ダンサーだっただけあり、本当に上手で見惚れました。

大きなダンスはもちろん、ちょっとした振り付けでも、体幹のぶれない一つ一つのポーズが実にCOOLでカッコイイんです。

 

大澄賢也さんと言えば、最初はある大物女性歌手のバックダンサーとして知りました。

彼を大っぴらに応援しバックアップしたその女性歌手とやがて結婚し、仲睦まじい様子をテレビなどで度々観ました。

しかし、離婚。

当時、芸能週刊誌やワイドショーなどで様々に報じられましたが、どのような経緯があったのか、本当のところは当人達にしかわからないこと。

いずれにしろ、彼にすれば大きな後ろ盾を失くし、イチから、いえゼロからのスタートだったのではと

まあ、勝手ながら想像するわけです。

 

たくさんの苦労もあったでしょうが、彼は自分の力のみで地道に努力してきたのだなあと。

それは、今、舞台上で輝く彼の姿を観ればわかる。

本当に勝手ながらですが、ちょっと感動しました。

(変なこと言うなあと大澄さんには気分害されるかもですね^^;)

 

マリア皇太后に仕える伯爵夫人のリリー役を演じた堀内敬子さんも印象的でしたね。

明るくパワフルな演技と歌声。ステージを楽しく華やかにしてくれました。

彼女の舞台は初めてですが、元劇団四季の団員で数々のヒロインを演じて来られたことは知っていました。

なので、とても楽しみでした。

今、テレビや映画など映像でも観ることが多い彼女ですが

ミュージカルでもその実力を遺憾なく発揮。さすがでした。

 

お薦めです( ̄▽ ̄)

 

 

渋谷ヒカリエ内の東急シアターオーブにて上演

 

新宿方面を眺めて

 

PVアクセスランキング にほんブログ村