今日は盆の入り。
早朝から暑さで目が覚め、布団の上でぼんやり空(くう)を見つめていると、目の端を黒い物が動いた。
その方に目をやると北側の窓に何かがとまっていて、あ…⊙.☉
もしやと思い近づくと、蝉だった。
4年前の父の初盆。
やはり盆の入りの朝に北側の窓に蝉がとまっていて、父が様子を見に来たのかなと思ったことが蘇る。
コロナ禍ゆえ県をまたいでの長距離移動の自粛が求められていた頃。
遠く離れた兄の元での初盆法要に出席するのを諦めた。
父に申し訳ない思いと会いに行けない寂しさがそんなふうに思わせたのだろう。
今朝の蝉も盆の入りに、あの時と同じ様に様子伺いにやって来たのかな。
帰って来とるで
みんな、元気にしとるか
とすると、父だ。
ちょっと可笑しいような切ないような気分で、生前の父を思い出した。
行動的で楽しいことが大好き
ユーモアがあると言えばそうなのだけど
思春期の頃のワタシにはちっとも面白くなくて
構ってちゃんのところも鬱陶しかったな
気が強くて我儘
人と揉めることも度々
大酒飲みで、時に酒絡みのトラブルもあったっけ
自分が大人になると、それまで見えなかった父の本質を知るようになる
繊細で、傷つきやすく、それゆえ人と揉めたり、お酒で気晴らししていたのかもしれない
情が深く、気遣いの人だった
私たち家族に何かあると「観音さんにお参りしてやるから大丈夫や」と、遠くから毎日、般若心経を唱えてくれた父。
おかげで無事にやってこれた。
酒好きな父には「お帰り」と「感謝」の思いを込めて、ビールを供えよう。
今朝は二つ、花が開いていました(^^)