映画『アイミタガイ』 観てきました
11月1日公開
公開当時に「アイミタガイ」という名前をふわっと耳にしてはいたのですが
何か呪文の様な、何処かの国の言葉の様な、そんな印象に頭が…⊙.☉?
いま一つピンと来ないまま、何となくスルーしていました
そんな時、いつもお邪魔しているブログで紹介されていて
これはワタシ好きかも、と早速観てきた次第です🎦
※ここからはネタバレの恐れありです
ご注意ください
作家・中條ていの連作短編集「アイミタガイ」を黒木華主演で映画化し、親友を失った女性を中心に思いがけない出会いが連鎖していく様子を描いた群像劇。
ウェディングプランナーとして働く梓は、親友・叶海が亡くなったことを知る。恋人・澄人との結婚に踏み出せずにいる梓は、生前の叶海と交わしていたトーク画面に変わらずメッセージを送り続ける。同じ頃、叶海の両親である朋子と優作のもとに、とある児童養護施設から娘宛のカードが届く。そして遺品のスマホには、溜まっていたメッセージの存在を知らせる新たな通知が入る。一方、金婚式を担当することになった梓は、叔母の紹介でピアノ演奏を依頼しに行ったこみちの家で、中学時代の叶海との記憶をよみがえらせる。
梓の恋人・澄人を中村蒼、亡き親友・叶海を藤間爽子が演じ、草笛光子、田口トモロヲ、西田尚美が共演。「台風家族」の市井昌秀が脚本の骨組みをつくり、2020年に他界した佐々部清監督が温めていた企画をもとに、「彼女が好きなものは」の草野翔吾監督がメガホンをとった。(「映画.com」より)
「アイミタガイ」
漢字で書くと、「相身互い」
(なんと日本語!そう言えば父がちょっと芝居がかった調子で言ってたこと、思い出しました^^)
意味は「同じ境遇にある者どうしが同情し、助け合うこと。また、その間柄」(「goo辞書」より)
似ている意味でもう少しポピュラーなのは「お互い様」でしょうか
ただこの物語は、面と向かい合った者同士が「相身互い」「お互い様」で助け合うという、単にそれだけでなく
何の関りも無いような人たちのそれぞれの思いや言動が
なんの関わりも無いような場所やタイミングで交錯しながら
意図しない優しい奇跡を起こし紡がれていく
そして誰かを救っている
誰かを想ってしたことは、巡り巡って見知らぬ誰かをも救う。(公式サイトより)
ヒロインの祖母(風吹ジュンさん)が言います
「相身互いや。気ぃついてないだけで、いろんな思いが巡って自分のところに届いてるんよ」
そんな物語です
泣けてくるような切なさとしみじみと優しい温もりに終始包まれ
物語の終盤には怒涛の(あ…!)や(え…?)のオンパレード
するすると紐解かれる奇跡の連続にドキドキして
最後には、静かに満たされる幸せをプレゼントされたような気分になりました
脚本良かったなぁ
音楽も
そして、演じられた俳優の方々も皆さん素晴らしかった
そうそう、ヒロインを演じた黒木華さんは主題歌も歌われましたが、それもまた良かったです
大団円で終わった物語のエンドロール
黒木華さんの歌声で作品の余韻に浸りながら、終わった瞬間思わず拍手したくなりましたもの
当然ですが好みは人それぞれで、例えばレビューでちょいと否定的な見解もあり、ほお、なるほどねと思ったりするのですが
私的には、「いい映画だったよ」とおススメしちゃう作品です(^^)
*****
実は、この作品を観る前から、そして観ながらも、13年前にロードショーで観たある映画が頭に浮かんでいました
『阪急電車~片道15分の奇跡~』
記事にもしましたが、何年経ってもいい映画だったなぁとしみじみ思える作品です
📝
兵庫県西宮市と宝塚市を結ぶ阪急今津線が物語の舞台。
電車が繋ぐ不思議な出会いの始まりは老婦人(宮本信子さん)の「よかったら話してみない?」から。
OL(中谷美紀さん)や女子大生(戸田恵梨香さん、谷村美月さん)、主婦(南果歩さん)たちの人生が片道15分間の電車の中で相手を変えながら交錯していく。
誰かが名前も知らない誰かに影響を与え、その誰かが又別の誰かに影響を与えていく。
それは意図しないことであるのだけど、確かに誰かの心を温かく溶かし、開き、響かせ、残っていく。
そんな奇跡のドラマの中で、登場人物たちはそれまでよりちょっと幸せな未来へと踏み出していくのです。
📝
ね、ちょっと似ていると思いませんか?(*´ω`*)