すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

優先順位

 
不器用で何をするにしても時間がかかってしまうので
例えば
とある日のしようと考えたいくつかの事が全て終わらないで
一日の終わりとなってしまうことが多々ある
早めに動き始めているはずなのにいつも最後には時間がギリギリになって
冷や汗アブラ汗をかくこともしょっちゅう

それである時から
自分の中で優先順位をつけて行動するようにした
先ずどうしてもしなくてはいけないことから手を付ける
出かける時間、提出する時間などに制限があるときは
その時間にとにかく間に合うことを第一に優先させて
そのために必要な行動は何か、優先順位の高いものから選んで動く

だから
もちろん全部は終わらないのである
優先順位の1位、2位、うまくいくと3位くらいまで進むけれど
後はほったらかしとなる
だが
とりあえず今日絶対やらなければいけないことは出来たとか
時間には間に合って人さまに迷惑をかけないで済んだとか
それで自分の中ではよしよしと思える

残りのことは後でやろう
やれる時があるということももうわかっているので
やり残したことへのストレスも案外無い
 
相当お気楽で、自慢できることではないのは承知之助


・・・・・


娘たちがまだ小さかったころ
家事の優先順位1位は洗濯と掃除だったかな
毎朝オムツを何枚洗ったことだろう
肌着、スタイ(よだれ掛け)、洋服
一つ一つは小さいけれど
汚れては着替え、濡れては着替えさせていたから
毎日たくさんの洗濯物が出た
それを
雨が降ろうが槍が降ろうが、毎朝洗った
 
それから
泥だらけで床に上がってくる子もいれば、その床をハイハイする子もいて
掃除も必須だった
 
娘たちが少し大きくなってくると
そこに娘たちを連れての外遊びが加わり
優先順位は、洗濯、外遊び、お昼寝、掃除の順番になった
3位のお昼寝は娘たちに便乗したものである
 
長女が生まれたばかりの頃はしんどかった
優先順位などと思いもよらず
全てのことを通常の生活パターンに則って順序よくきちんと行おうとしたから
そうじゃなくても新生児を抱えた新米ママは大変で
とりあえず今やらなければいけないことだけやろうと思えたら
きっともう少し楽だっただろうな


40歳になって仕事を始め
バドミントンにのめり込むようになってからは
いつも時間に追い立てられていた
その頃の朝の優先順位は
まずは洗濯機を回すこと 
次に、決められた時間に間に合うこと 
 
学校に通う娘たちと、バドミントンをする私の洗濯物は
未だかつてないほどの量となり
一日たりとも洗濯をサボることは己の首を締めるようで
あの頃の私の頭の中は洗濯とお天気のことが常に気がかりだった
 
洗濯機を回しながら
仕事の時間、練習の時間に間に合うように家を出るため
何をさておいても顔を洗い歯を磨き
そして顔を作る
 
それが無事完了するとひとまず安心で
洗濯物が仕上がるまでの間に
食器洗いや、上手くいくと掃除機もかけられる
そして出かけるまでの10分間で洗濯物を干した
 
寝坊していよいよ時間が間に合わないときは
洗濯だけは何とか済ませて
洗顔歯磨きのみ、化粧無しで家を飛び出した
眉毛もまだ普通に形があり
人さまからはどう思われていたかは不明だけれど
スッピンでも自分自身がまだ許せていた頃のこと
なんと恐ろしいことをしていたのかと
今では到底考えられない


今は時間的にも仕事的にも余裕が出来たから
優先順位を決めなくてもよくなった
今日はこれやろうという感じでせいぜい一つ
優先順位と言うよりも
朝そうして決めて一日の始まりに気合を入れる感じ?
因みに今日はついつい後回しになりがちなアイロン掛け
ずい分とたまっている
しかし
今のこの時間になってもまだ手をつけていないわけで


・・・・・


優先順位などと簡単に順位が付けられるものではないのだろうが
 
何を一番大事にするのか
 
そして
何を譲れるのか、何を諦められるのか、何を許せるのか
 
身近な日常以外でも
様々な場面で問われていることに気づく
 
それは価値観につながるものでもあるのだろう
 
 
自分は何を大事にするのか
自分は何が大切なのか
 
自分自身を見失わないように
いつも問いかけていきたい