すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

若者たち

 
今朝のNHK連ドラで懐かしい歌を聴きました。
 
君の行く道は はてしなく遠い
だのに なぜ 歯をくいしばり
君は行くのか そんなにしてまで
 
君のあの人は 今はもういない
だのに なぜ なにを探して
君は行くのか あてもないのに
 
君の行く道は 希望へとつづく
空に また 陽が昇るとき
若者はまた 歩きはじめる
 
タイトルは「若者たち」 作詞:藤田敏雄 作曲:佐藤勝
1966年(昭和41年)ザ・ブロードサイド・フォーというグループによって歌われました。
が、私にとって印象深く記憶にあるのは 森田健作さんが歌った「若者たち」です。
 
 
40年も前の、私が兵庫県の中学生だった頃のこと、
『俺は男だ!』森田健作さんは青春スターとして大人気でした。
同時期にやはりトップアイドルだった郷ひろみさんや西城秀樹さん、野口五郎さんたちとはまた違う、
役柄そのままであるかのような、実直で爽やか、そして熱いキャラクターがとても新鮮でした。
確かあの時森田さんはもう成人なさっていたと思いますが、
無造作に切ったようなサラサラヘアと黒目がちのつぶらな瞳が少年のように可愛らしくもありました。
ドラマの中で彼が歌う「さらば涙と言おう」「友達よ泣くんじゃない」も大ヒット。
学校の帰りの会などでクラス全員で歌った覚えがおります。
そういえば、夫は『俺は男だ!』を観て、高校は剣道部に入ったのだと言っていました。
しかし、その前の中学生の時は柔道部。
はい、柔道一直線の影響。
昔からミーハーだったのです。
 
話が逸れました。
その後、この「若者たち」もカバー。
森田健作さんの「若者たち」には途中、セリフもあったような気がします。
 
 
 
中学3年の夏休み、父の転勤で兵庫から埼玉県に引っ越すことになり、
泣く泣く友だちと別れた私は、しばらく関西のことを思い出してばかりいました。
ラジオの深夜放送も西に向けてチューニングを合わせ、
とんでもない雑音の中、必死になってスピーカーに耳をくっつけて。
そんなふうにして大阪の馴染みの番組を聴き続けていたある日、ふと葉書を出してみようと思い立ったのです。
何故そうしようと思ったのか全く覚えていませんが、
その葉書でリクエストしたのが森田健作さんの「若者たち」でした。
何を書いたのかも正確なところは忘れましたが、
若者として生きていくことについての、ちょっと熱苦しいようなクサイことばを添えたと思う。
何日か後、浜村淳さんの番組で、
唐突に「遠く、埼玉からのお便りですぅ~」とおのれの葉書が読まれた時の驚きと言ったら。
しかしすぐに、ラジオからの、確かに自分が書き連ねた言葉を聴きながら、心はどんどん落ち込んでいったのです。
読まれて嬉しいはずが、誰かの声を通して聴く自分の考えは、
カッコつけて表面だけをなぞったような薄っぺらで幼稚なものにしか思えませんでした。
まあでも、そんなものと言えばそんなものでしょう。
こましゃくれた中学生の笑っちゃう様だったろう言い草を、
浜村さんはとても感動的なお言葉で締めて下さった気がします。
そのお言葉の後ろで「若者たち」が流れているのをじっと聴きながら、
恥ずかしさや情けなさにいたたまれない思いで、ますます落ち込んでしまったことだけははっきりと憶えています(^^;
 
 
 
まだまだなんにも分かっていなかった頃です。
今思うとね。
 
でも、今朝聴いたこの歌は
あの頃より身に染みた気がするなぁ・・・。
 
 
夕焼け  iPhoneで撮ってみました(^^)

 

イメージ 1