昨年のツアー。。
全然チケットが取れなくて
かすりもしなくて
行けなかった拓郎のツアーの
ライブCDを車の中でよく聴いています。
もう67歳だというのに
昔と変わらない(いや・・、少しは違うのか)歌声を聴かせてくれて
今さらながら
・・・正直今になって気がついたかのように
上手いなぁ~と感心しております。
このライブCDには
「落陽」「こうき心」「どうしてこんなに悲しいんだろう」「伽草子」「春だったね」「リンゴ」「外は白い雪の夜」等等
往年の名曲がたっぷりた~っぷり収録されており
ということは
当日会場にいた拓郎ファンたちは
その愛してやまない名曲たちを次々と歌ってくれる生の拓郎の声を耳にし
ついでに言えば生の拓郎の顔に光る汗やしぶきを目にしていたわけで
ああ・・どんなに狂喜乱舞したことかと
かすかな悔しさと共に想像を巡らすのです。
初っ端、落ち着いた導入部1曲目に続き
まさかの「落陽」イントロが聴こえてきた時にゃ
うそ!うそ!もうっ!? もう“落陽”歌っちゃうのーーー!?
だったはず。。
__
僕を忘れた頃に
君を忘れられない
そんな僕の手紙がつく
車の中、「春だったね」を聴いていてハッとした。
僕が思い出になる頃に
君を思い出にできない
そんな僕の手紙がつく
あぁ・・、そういうことか。
もう41年も前にリリースされたアルバム『元気です。』に収録されていて
自分はそのもう少し後に小遣いはたいて買いました。
拓郎の愛くるしい横顔がジャケットの名盤です。
高校時代、それを傍らに置き、拓郎の顔を見つめながらコタツの中で聴いていた時のこと
その時の匂いなんかも一緒に思い出されます。
「春だったね」
大好きな曲だけど、この歌詞の部分が実はよくわからなかった。
謎かけされているようで。
どういうこと? って。
でも今日、突然わかった!
君が僕のことをようやく忘れられた頃に
「君のことが忘れられない」という僕の手紙が君のもとに届いた
ということだよね。
君にとって僕のことがようやく思い出になった頃に
「君のことを思い出にできない」という僕の手紙が君のもとに届いた
っていうことだよね。。
ああ~~なんちゅう間の悪さ・・
もっと早く「君を忘れられない」と伝えられれば
“君”は“僕”を忘れないですんだのかもしれない
“君”は“僕”を思い出にしなくても良かったのかもしれないのに・・
また、“手紙”っていうのがね
時間がかかるわけさ
今ならメール?ライン?
まあでも、
こんなタイミングの悪さや行き違いっていうのも切なく苦しい“恋”にはつきもので
それを乗り越えることこそ醍醐味!
な~んて
いつもひよひよと諦めてきた自分がエラそうに言えることではありませんが
くもりガラスの窓をたたいて
君の時計をとめてみたい
ああ 僕の時計はあの時のまま
風に吹きあげられたほこりの中
二人の声も消えてしまった
ああ あれは春だったんだね
リフレイン部分、最後の最後は“春だったんだね”
「春だったね」じゃなくて、「春だったんだね」です。