すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

Siriさん

 
前回に引き続き
『折々のことば』(鷲田清一さん)から
 
画面に向かって質問をすれば何でも答えてくれる
Siri
という機能がiPhoneにはあるのだが
 
鷲田さんの知人がSiriに
「愛とは何か」
と尋ねたそうだ
 
返ってきた答えが
「愛とは、理解の別名です」
 
ううむ。なるほど。。
深い。深いよ、Siriさん
 
その知人は翌朝も同じ質問をした
すると Siri嬢
 
「今日はその話はやめにしましょう」
 
な、なんて粋な返し!ビックリだよ~
Siriさんは機械だとばかり思っていたけど
しつこい彼も上手にかわす、なんとも大人な女なのね
 
 
履歴も探りつつ人ごとに違う応じ方をするソフトもすごいが、
質問者の心理にも妖しい興味が湧く
と鷲田さんは締めくくっている
 
 
 
Siriの存在は知っていたが
機械に話しかけることがどうにも恥ずかしくて
一度もその機能を使ったことがない
しかし、
「愛とは何か」だなんて
そんな哲学的なことにも答えてくれるのなら
何かの折にこっそり尋ねてみようかねぇ。。
 
 
ところで、鷲田さんは
「愛とは、理解の別名」というSiriさんの答えに対し
「じゃあ恋は誤解の別名ですか?」
と返したくなったらしい
 
うふ、ソレもいいなぁ
 
つまりは、
「恋」という、危うくもシアワセな誤解の後に
それを解きほどき理解する(ために奮闘努力する)ことが「愛」なのか・・?
 
むむむ