すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

沈丁花の香り

 
ヨガの帰り、スーパーの外駐車場で。
一番奥の駐車スペースに車を停め
狭い空間をようやくドアを開けると
ふわっと甘い香り。
 
沈丁花でした。
 
多分、人もあまり来ない、こんな奥まった場所でも
静かに、決まって春の訪れを教えてくれているんだね。
また会えたね
そう呟きながら顔を近づけて、もう一度香りを吸い込みました。
 
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沈丁花の甘い香りを嗅ぐと高校時代を思い出します。
 
高校の合格発表の日、
校舎の壁に張り出された合格者番号を不安な気持ちで探しながら
なんとも甘い香りがその場に立ち上っていたこと。
今でも強く印象に残っています。
無事合格となり
こんなにも素敵な香りで迎えてくれようとする高校生活にワクワクしたものです。
その時はまだ知らなかった香りの主の名前を友だちに聞きました。
それからの3年間、
私の高校生活は小さな波乱を繰り返しながら何とか過ぎて行くのですが
それ以降、沈丁花にまつわる思い出はほとんど無く
いつもその時になればその場所で、ただ咲いていて。
それでもこうしてふと香りを嗅ぐとあの頃を思い出すのはどうしてかしらん。
 
 
 
実は少しばかり気持ちが塞いでいました。
先日、自治会の集まりで、自分としては申し訳ない思いと遠慮で
「いいです、○○で」と言ったのだけど
もしかして言い方がキッパリし過ぎてたかなぁ、とか
「いいです」じゃなくてキチンと説明した方が良かったのかなぁ、とか
かえって相手の人に気を遣わせてしまったかも、とか
まあ、そんなことをくよくよと引っ張っていました。
(こう見えても気にしいなんですね~
 
でも、今朝
その集まりの中の人とたまたま会って朝の挨拶をしたら、途端に晴れ晴れとしたんです。
いつも通りの「おはようー!」なんですが、気持ちが明るくなった。
 
そうしてヨガへ行くと、いつもは話さない人と笑って話したりして。
そうすると又、元気になる。
 
人との関わりでちょっと面倒なことや嫌な思いをすることって、もちろんあるのだけど
そんな気持ちを修復するのも人との関わりなのかなあと思うこと多いんですよね。
 
へこんだ気持ちをじっと抱えて自分の中であれこれひっくり返しても
へこみはなかなか元に戻らない。
それが、人とのふとした関わりで
暖かい空気が入ったかのようにぽわんと膨らんでイイ感じになるってこと。
あるんです。
 
ま、そういうの
能天気と言うのかもしれないですが