すっとんきょうでゴメンナサイ

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ラグビーW杯~「前へ」


ラグビーW杯の盛り上がりがスゴイ!

日本がアイルランドに勝った先週末
私は感動して、泣いた。
(リーチ・マイケルには心情的にも泣かされた)

奇跡!!
いや、もう奇跡とは言わせない!!

そんな言葉が溢れたその後一週間
日本中が思いがけないミラクルとビッグチャンスに高揚した。
だが、
サモア
は日本より世界ランクは下だが、勝率的には分が悪い。
アイルランドを破ったことで
日本チームに微かな隙が生まれることが内心怖かった。


しかーし!

そんな心配は全く当てはまらず
昨夜の日本チームは圧巻だった。

サモアチームに対し体格的に劣ることを物ともせず
真っ向からぶつかるフォワード陣。
そのスクラム
実は、奇跡でもなんでもない
綿密な理論とそれを実現する膨大な練習量が証明するものであり
個々の力は劣っても一つの大きな塊となった時
サモアフォワードを押し返した。
そして、
常にボールの元へ走り
休むことなく目の前の敵を倒していくフォワードの選手たち。

そうして手にし奪い取ったボールは
バックスへと回され
芸術的とも思えるパス回し
天才的なフットワークと驚異のスピードで
歓喜のトライへと繋がる。

フォワード陣の献身的な働きに
バックス陣が気迫のこもった走りで応える。

日本チームの精神的且つ身体的な
強固な結束が見えるようだった。

素晴らしかった!

誰かが言っていたが
世界中のチームが日本チームのようでありたいと思うだろうと。


チームのために
ただ一つの目的のために
一人一人が献身的に尽くす

One for all, All for one

それをありありと見せてくれた昨夜のゲームだった。


ところで、
これまた誰かが言っていたが
こんなに面白いスポーツを今まであまり知らなかったことが悔しいと。

そうでしょそうでしょ
ラグビーはめちゃくちゃ面白いんだって!

確かに、
野球やサッカーほどその面白さが認知されていなくて
長年のラグビーファンとしては正直寂しい思いもあった。
それでも、自分が好きであればそれでいいと思っていたけど
今、こうしてラグビーの面白さが多くの人に伝わるようになり
嬉しい。。
(関係者でも何でも無いけど・・笑)

ちなみに、自分の場合
大学1年の時、通っていた大学のラグビーの試合を観に行ったのが最初。
秩父宮ラグビー場だったか国立競技場だったか。
まだルールもきちんと知らなかったが
広いグラウンドの上
選手たちが一つのボールを挟み音を立ててぶつかり合う迫力に度肝を抜かれ
かと思うと一瞬の隙をついてボールを抱え走り抜ける鮮やかさったら。
初めてしっかり観たラグビーが本当に面白くて
大学時代の4年間、シーズンになれば必ず応援に駆けつけたし
社会人になってからも結婚してからも母校の応援に行ったものだ。
(夫も同じ大学でラグビー好き)

余談だが、
ラグビーの試合を見たことがない職場の友人を初めて連れて行った際
選手がケガなどで倒れた時、運ばれてくるヤカンを「あれは何?」と訊くので
「魔法の水が入っているんだよ。あれを飲むとすぐ元気になって起き上がるから」
と答えたところ本当にそうだったので
彼女はしばらくそれを信じていたのだっけ


長年、我が母校のラグビー部監督でいらっしゃった北島忠治さんの教えは
「前へ」
その通り、フォワードで前へ前へと押し続けるプレースタイルが伝統だった。
代わりにバックスは他校に負けているとも言われていた。
低迷した時は、愚直なまでにスクラムを押し続けるスタイルを揶揄されたりもした。

でも、今回
フォワードの重要性
フォワードがゲームを左右すること
フォワードこそラグビーの核であること
を自分の中で改めて確信することが出来て
北島先生の言われていたことは間違っていなかったと思うのだ。


予想を超える強さを示してくれた日本のフォワード陣。
そして、頼りになるバックス陣。

スコットランド戦、しっかりと見届けたい。


(思いが熱くて長くなりました。スミマセン