夫の知人で、定年後徳島県の実家に戻り農業をしている方から、スダチをたくさん送って頂いた。
収穫したものをすぐ箱詰めして送って頂いたのだろう。
実がキュッと固く、緑が若々しい。
鼻に寄せてもほとんど香りは無く、人間で言えば中学2、3年生くらいの印象だったが、
夜、スダチのドレッシングを作ろうと半分に切った途端、
スッキリと爽やかでありながら仄かに甘い香りが立ち上がり、
まさにお年頃、ハタチ前後の女性であるかのようだった。
オリーブオイルと塩、それにスダチを搾っただけの簡単ドレッシングだが、
逆に、スダチの瑞々しい美味しさが直に舌の上に広がり、絶品だった。
それはひとえに、私の料理の腕ではなく、スダチの能力値の高さゆえであるのは間違いない。
ただ、
こんな美味しいものを有り難いねと感謝しつつ、その数の多さにどうしたもんかと。
本当にたくさんだったから。何個あったんだろう。200個近く?
こんなにあっても正直ちょっと困るぅ(^-^;……くらい。(いえ、有り難いのだけど)
そんなにしょっちゅう食べる(使う)ものでもないし。
しかし、今がお年頃、いや食べ頃のスダチたちを放っておくわけにもいかない。
そして、困った時の検索。
夫が「スダチの保存法」で、冷凍保存が出来ることを発見。
私は「スダチを使ったレシピ」でスダチジュースやスダチ酒の作り方を見つけた。
今朝、夫は小分けしたスダチの袋をいくつか持って実家へ行った。
近くに住む叔父と、近々会うゴルフ仲間に貰ってもらうつもり。
私はと言うと、早速スダチジュースとスダチ酒作りにチャレンジ。
残りは常温保存、野菜室保存、冷凍保存に分けて、それぞれの場所に。
何とか美味しいまま、スダチたちの行き先が決まって良かった。
ところで、
恥ずかしながら"美味しい暮らし”や”丁寧な暮らし”とは程遠い私なので、
今回の様に”美味しいものを丁寧に手作り”するべく「保存瓶で漬ける」作業は初めて。
簡単ピクルス(又出た!簡単(^^;)は作るが、例えば梅干しだとか梅酒だとかは作ったことがない。
同世代の友人が梅の時期に、手間が大変と言いながらも楽しげに取りかかるのを横目に見てきた。
横目に見ながら何だかやっぱり大変そうと思い、手を出さなかったのだが、
スダチではあるが初めてやってみて、思いの外楽しかった。
(もしかしたら、梅はもっと大変なのでしょうが…)
少々の手間はかかるが、出来上がりを口の中に想像しながらの作業は悪くない。
先ずは2週間後くらいにスダチジュースが出来上がるようだ。
スダチ酒は3ヶ月後くらいからが飲み頃ということで、もはや楽しみで仕方ない( ̄▽ ̄)
娘(私)には伝授されなかったが、母は梅干しや梅酒を作る人だった。
母が作ってくれるお弁当には、必ずお手製の小ぶりの梅干しが白いご飯にのっていて、
カリカリとした食感がたまらなく好きだった。
好き過ぎて離れ難く、高校時代、昼休みが終わっても梅干しの種をいつまでも口に入れていて、友達に呆れられた。
放課後、バスケット部の練習中も口に入っていたものだから、
チームメイトとぶつかった拍子に口から飛び出して、「いったいナンだ⁉(@_@)」と大騒ぎになったこともある。
勤めるようになって1年目は実家から通い、いい歳して母にお弁当を作って貰っていた。
職場の女性の先輩に母の梅干しを食べて貰ったらひどく気に入ってくれて、
それからはいつも梅干しは2個と母に頼んだ。
2年目、実家を出るにあたり、母の梅干しがもう食べられなくなるだろうことを残念がった先輩に、一瓶詰めて差し上げたら、感激して喜んでくれた。
その後、母の梅干しは孫のお弁当にも活躍し、末っ子の好物となった。
晩年は作らなくなったが、我が家の冷蔵庫には母の梅干しがまだ少し残っていて、
時々、おにぎりに入れては懐かしく味わっている。
ちなみに梅酒の方。
小学生の頃から母の梅酒を水割りでチビチビやるのが好きで、
既に酒飲みの素質十分だったと思われる。( ̄▽ ̄;)
ジュースの方の砂糖の量がスゴイんだけど、一応レシピ通り。今後、発酵するらしい。
スダチジュースは冷蔵庫に入れてありますが、スダチ酒も冷蔵庫保存でいいのかなぁ?
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