給料日と週末とクリスマスと年の瀬が重なっているからだろうか。
いつもなら人や車の往来も落ち着いた昼の時間帯だというのに
たくさんの人と車が慌ただしく行き交って
ちょっとそこまでの買い物がずい分と時間がかかった。
気が急いているのか細い道を殺気立って走る車もいて
その瞬間、こちらの気持ちも苛立って「なんで飛ばすかなあ」と文句が出る。
そうして訪れたスーパーで小さい女の子がジングルベルを歌いながら楽しげだった。
目と目が合ったのでマスク越しにニッコリさせて貰ったけど
不思議そうな顔でママの後についていった女の子を見送りながら
小さい人のHappyをお裾分けしてもらったようで
少し前の苛立ちが嘘のように心が温まるのを感じた。
そのスーパーは日頃から従業員のテキパキとした仕事ぶりに加え、親切で温かみのある接客で感じが良い。
高齢のお客さんに対して親身に対応している様子を度々見かけては、勝手に嬉しい気持ちになる(かく言う自分もそろそろ高齢者)。
今日は年末年始に備えて箱入りのミカンを買った。
レジで従業員の女性が「中を確認されましたか?」と訊く。
いいえ、と応えると「では確認してみますね。下の方に傷んでいるのがあるといけませんので」と言いながら、丁寧に一つずつ手に取って調べてくれた。
4キロ入りだから全部で何個あったんだろう。
「ご親切にすみません」と恐縮しながらも、内心、そうすることが決まりなのかなとも思った。
多分そうなのだろう。後で傷んだものがあったとクレームをつけられないように。
だから本来は感謝することもないのかもしれないが
忙しい最中、一つ一つ大丈夫ですねと明るい声で確認してくれたことが有難く思えた。
ちなみに、このスーパーのお客さんは、従業員が他の客に手間取って自分が少々待たされても、イライラせず気長に待っている印象がある。
それは自分もそうして親切に接客してもらったことがあるからだろうと思う。
それが良くて、それが好きで、このスーパーに来ている人たちが多いのではと思うのだ。
……………
午後は昨夜録画したテレビ番組を観た。
『“イマジン”は生きている~ジョンとヨーコからのメッセージ』
2020年12月8日はジョン・レノン40回目の命日。
ニューヨーク、セントラルパークでジョンを偲び多くの人が歌ったのは「イマジン」
世界から戦争がなくなることを祈ったジョンとヨーコ。
様々なパフォーマンスは時に理解されず、無駄なことを、とも言われた。
それでも愛と平和を訴え続けてきたふたりは「想像してごらん」と歌った。
想像することから始めようと。
想像してごらん 天国なんてないと
その気になれば簡単さ
僕らの足元に地獄はなく
頭上にはただ空があるだけ
想像してごらん すべての人々が
今日のために生きていると
想像してごらん 国なんてないと
そんなにむずかしいことじゃない
殺したり 死んだりする理由もなく
宗教さえもない
想像してごらん すべての人々が
平和な暮らしを送っていると
僕を夢想家だと思うかもしれない
だけど 僕ひとりじゃないはずさ
いつの日か きみも僕らに加われば
世界はひとつに結ばれる
(「Imagine」より by Lennon/Ono)
争いが起き世界が憎しみに覆われるたびに繰り返し歌われている「イマジン」。
テロリストのみならずイスラム教徒への憎悪をむき出しにするアメリカで「イマジン」を歌う人が数多く現れた。
2015年フランス同時多発テロでも同くの人々が「イマジン」を歌った。
思うに、
人々は「イマジン」を歌うことで
おのれの怒りを鎮めようとしたのではないだろうか。
おのれの悲しみを癒そうとしたのではないだろうか。
憎しみからは何も生まれず何も解決しないから。
それよりも想像しようとした。
今日を生きていること。
平和な暮らしを送ること。
いつの日か世界がひとつに結ばれることを。
愛と平和を訴え、世界から争いがなくなることを願ったジョン。
時間の無駄じゃないですか?と問われた時、ジョンは
「いますぐ平和が訪れなくても決して無駄じゃない」
生きてるうちは平和にならないかもと言われ
「いや、きっとなるさ」と応えたジョン。
彼が生きている間にそれは叶わなかったのかもしれないが
ジョンとヨーコが作った「イマジン」は世界が危機に覆われるたびに歌われ
愛と平和を私たちの心に投げかけてくれた。
そして想像することで、私たちは少しでも明るい方へ向かうことができたのではないだろうか。
決して無駄じゃない。
ジョンが遺した「イマジン」は LOVE & PEACE の思いを私たちに伝え続けている。
Merry Christmas 🎄 (*´▽`*)
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