すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

東京オリンピック~糸井重里さんの言葉から

あの人や、この人、あの思惑、この考え、あの利益、この企み、あの強引、この無分別、あの無理解、この誤解、あの邪推、この駄策、あの体面、この虚栄、あの混迷、この出鱈目、あの無責任、この手抜き、あの意地、この諦観、あの半可通、この空論、あの意地悪、この不運…。


糸井重里さんのエッセイ(のようなもの、とご本人は仰る)「今日のダーリン」の書き出しに目をやって、これはあのことだなと思いました。

いくらでも問題はあって、それが解決するわけでもなくて、どういう不安があっても、世界から選手団がやってきて、じぶんのやるべき仕事を誠実にやっている人たちがいて、


と続きます。
そうなんだよな、ホントに。
こんな状況なのに、じぶんのやるべき仕事を誠実にやっている人たちが、地方の自治体や民間の現場の最前線にいるってことに心打たれる。

すみません、この後少し省略させていただきますが。

この複雑な気持ちのままで、ひとりの都民としてオリンピックのある生活時間に入っていきます。おそらく、ここまで書いたことについてだけでも、「なにを言うか、けしからん」という意見もありそうです。なにを言うかというか、なにも言えてません。残念ながら。


わかります。
って、私ごときがわかりますっておこがましいですが、ホント、何も言えないって思う。
いろんな意味で複雑過ぎて。

ただ、少しだけ思っていることがあります。オリンピックに参加してくれる選手や関係者の皆さんが、そしてこの大会を開くための準備をしてきた人たちが、さらに、この大会のお手伝いをしている皆さんが、最後に「参加してよかった」と思えるような応援だけは、ちゃんと届けられるといいなと思います。


……………


オリンピックの開幕が近づくと共に、新たな問題が次々と出てきて、
「ほら、みろ」「だから無理だって言ってるじゃん」「やっぱり中止にすべきだったんだ」
そんなふうに言われても仕方ないような。

ただ、思ったんですよね。何もせず言うだけなら楽だなあって。

外国チームを迎えるホストタウンの方々の献身的な働き。日本人ならではの細やかな心遣い。
そんな中で発生する問題に対し、現場で対応する人たちのご苦労はどれほどかと。
それなのに、感染者が出て練習が全く出来ない外国チームの選手たちに対し「かわいそうです」と心から思いやっておられる。
思いがけないと感じるほどの、まるで身内であるかのような温もりのある言葉に胸が熱くなりました。

国を超え心を通わせること。
彼らもまたオリンピックの存在価値を支える主役なのだろうと思わされました。


オリンピック組織委員会とか政府とか、JOCとかIOCとか、バッハさんとか丸川さんとか、あと誰だったか…
そういった人たちの言葉は今やほとんど響かないけど、(というか、腹立たしくさえもなる)
そういった人たちのことは今や全然眼中にはなくて、
この大会の現場のひとりひとりの皆さんが自分ではない誰かのために頑張っておられる姿を見れば、
そんな方々が最後に「参加してよかった」と思えるオリンピックであって欲しい。

その為に、糸井さんではないけれど、自分に出来る応援は届けたいと思ったのでした。


それと、
コロナ禍において制限されることは多々あったでしょうが、
選手の皆さんには持てる力を精一杯発揮できますように、願っています。



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