次女の子ども達へのクリスマスプレゼントを買う為に出かけた時のこと。
プレゼントの内容は次女からリクエストがあり、それを探すだけ。
選ぶ楽しみがないじゃないと言われたりもしますが
孫たちの今本当に欲しい物をプレゼント出来るので、ばあばとしては有難いのです。
その日は少し早めのXmasパーティーをするつもりで長女と三女が一緒でした。
次男孫へのプレゼントはすぐ見つかったのですが、長男孫のが見当たらない。
前日、次女からはその店で撮った写真を添付して「これで」と連絡があったので
無いはずないと店員さんに尋ねると「朝一番で最後の一つが売れちゃいました」。
別の店舗の在庫も調べてくれたのですが、申し訳なさそうに「全然無いですねぇ」と。
大人気のポ○モンのおもちゃ。
そしてクリスマスも近いとなればそういうことなのかと愕然としてしまいました。
ふと見ると三女がスマホにせっせと指を滑らせています。
心当たりのある家電量販店のサイトで目的の品の在庫が無いか調べてくれていました。
それを見て「私もア○○ン(通販サイト)で探してみる」と言うと
「そういうとこで高いの、買っちゃだめだよ」とすかさず言われましたが
すぐには意味がわかりませんでした。
帰宅してもずっとスマホで在庫を探し続ける三女。
私もア○○ンを覗いてみたところ、有るにはあるが倍近い値段がついている。
ああ、これはつまり高額転売ってやつかとようやく分かりました。
舞台やコンサートのチケットの高額転売はよーく知っていたはずなのに
まさかおもちゃの世界にもそういうことがあるとは。(まあ、ポ○モンですからねぇ)
三女に注意されてもピンと来ませんでした。
もしかしたら「あった!」とうっかりポチっていたかもしれません(~_~;)
そんなおバカな母親を尻目に、スマホを睨み続け何とか在庫を探しあててくれた三女。
すぐさま取り置き注文もしてくれて、無事ゲットすることが出来たのです。
その早わざに唖然。そして感謝感謝。
その少し後には既に在庫無しになっていて、私だけでは到底手に入れられなかった。
もうねぇ、近ごろ娘たちには世話になりっ放しです。
この人、大丈夫かいなと心配なのかもしれません。
買い物をしながら傍らについて
母親(私)のおっちょこちょいやぼんやりに注意を払ったり手助けしたり。
(それは今に始まったことじゃないか……(;´Д`))
今回の様な困り事にも若い人ならではの知識と機転と行動力で解決してくれる。
今の社会の「悪」とやらに疎い年寄り(私)に、それは「悪」だと教えてくれる。
以前はそうして私の方が娘たちを守ってきたはずですが
今や逆転しているなあとつくづく思います。
……………
家族だけじゃないですね。
いろいろな場所でどなたかに助けられお世話になることが多くなりました。
老眼とかすみ目でぼんやりとした視界の中、見間違いも増えたり
頭の回転がゆっくりで、すぐに状況判断が出来なかったりで
自分でも情けないくらい頼りない人間になった気がします。
そもそもは母親譲りの世話焼きで放っておけない性分。
今より少し若い頃はスーパーや病院や駅、電車やバスの中、道端でも
ちょっと困っているふうの高齢者の方を見かけるとついお世話を焼いていました。
何かしらお助けも出来ていたかなと。
離れて暮らしていた両親のことが浮かび、そうせずにはいられなかったのもあります。
それが今や逆転。
ウロウロ、モタモタしている私を若い人が助けてくれます。
先日も病院の受付で若い職員さんに些細な事でお世話をかけてしまいました。
よく見ればわかることなのに見落としている。
そう言えば前にも聞いたはずなのにすっかり忘れている。
ああ、情けない……
能天気な自分ですが、さすがにちょっとへこみました。
それでも、忙しい中、丁寧に応対してくれた若い職員さんに
精一杯にこやかに「ありがとうございます」と伝えました。
仕方ないですね。もうそういう歳ですから。
ならば、せめて心を込めて「ありがとうございます」と言おう。
それを忘れずにいよう。
以前、病院で少しだけお手伝いさせて頂いた高齢の女性に
それはもう温かい笑顔で「ありがとうございます」と言って頂いたことがあります。
こちらの心まで温かくなるようなまろやかな笑顔とお声に
逆にこちらの方が有難くなるような幸せな気持ちになりました。
その時の女性の様に、自分も歳を重ねられたらと思います。
準備万端( *´艸`)