すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

さんのーがーはい!

 

先日の『秘密のケンミンSHOW極』。

福岡の人は、例えば一緒に力を合わせ物を持ち上げるとか運ぶとかする際

「さんのーがーはい」と言いながらタイミングを合わせると紹介していて

そうだったと懐かしく思いました。

遊びの中でも、例えばトランプのカードを同時に出す時などに言うかな。

埼玉あたりでは「いっせーのーせっ!」と言います。

地方によって様々でしょうが、福岡のそれは全国的にも異色ではないかしら。

個性が際立っている。他に似たような言い方を聞いたことありません。

 

娘たちが小学生の頃、夫の転勤で福岡へ引越しました。

転校して早々、クラスメートたちが至極当たり前に口にする「さんのーがーはい!」に

娘たちは頭が「?」になったそうです。

「さんのーがーはい」の語源が想像出来ないから意味が予想出来ない。

それでも、すぐに娘たちも「さんのーがーはい」を量産するようになりましたけども。

 

 

少し話は逸れますが、

 

福岡での小学校生活は、それまでの埼玉の学校生活と比べ

娘たちにとってなかなかに刺激的だったようです。

 

クラスメートたちの物怖じしない自由っぷり。

自分の意思をはっきり言い、違うと思えば口喧嘩してでも貫く。

長女は、クラスの男子と女子が一対一の決闘さながらに叩く蹴るの喧嘩をするのを見て、心底驚いたそうです。

それまで通っていた小学校ではあり得ないことだったので。

自分の意見を言う前に、他人を気遣い、空気を読む。

良くも悪くも無駄に事を荒立てず、皆で仲良くが第一。まあそんな感じの埼玉?

 

片や、福岡では、良くも悪くもそんなふうに自由に自分を表現出来るからか

とにかく元気。

喧嘩もするけど後腐れも無く、カラリと明るい。

娘たちの話から子どもたちのそんな様子が伺えて、私は何だか楽しかった。

子どもらしくちょっと我儘で自分の思いに正直な感じもイイなあと思った。

(福岡でお世話になったバドミントン仲間のママさんたちもそんな感じだった。遠慮なしに文句言っては喧嘩して^^;。でも、すぐケロッとして元通りなんですよね)

 

先生方も埼玉とは一味違う感じ。

生徒たちに負けず劣らず元気でパワー溢れる先生が多かったような気が。

声も総じてデカイ。そして、ちょっと怖め(;^ω^)。

 

叱る時、こめかみをげんこつでグリグリやる先生がいました。

生徒たちは皆ビビるんだけど、何故か人気があって。

長女も次女もその餌食となった時、オイシイ自虐ネタの様に得々と話してくれましたっけ。

容赦ないげんこつグリグリは本当に痛かったらしいけど

その先生の言うことには筋が通っていると、生徒たちはわかっていたのでしょうね。

だから叱られても仕方ないと。

生徒たちに向かう真っ直ぐな熱い思いも、確かに愛情が感じられたし。

卒業式には羽織袴で参列し、涙ながらに教え子たちの名前を読み上げておられました。

最後まで生徒や保護者たちに囲まれて、皆別れを惜しんでいました。

 

こめかみをげんこつでグリグリなんて、今なら教師の暴力だと言われ問題になるのかな。

まあ、25年程前の話ですから(^^;

 

 

そんなわけで福岡での小学校生活は、娘たちにとっても私にとっても

今でも印象深く残っています。

特に次女にとっては良かったのではと、私は勝手に思っています。

 

福岡に行く前、こちらの小学校で、次女が口が達者で頭も回ることを、やんわりと否定されたことがありました。

私と同世代の女性の先生でした。

「男の子は可愛いです。女の子はね……」と横を向きながら苦笑いで言われ

おそらく娘は先生をイラつかせる言動をするのだろうと想像は出来ました。

生意気で抜け目が無いと言われれば、まあそんなところあったかもしれない。

先生がそう感じていることが娘にも伝わったのかどうか

その先生とはあまり上手くいかなかったように思います。

 

そんな次女が福岡に来て、途端に先生からの評価が変わりました。

次女自身は変わったように見えない。

相変わらず口達者で、先走って頭をクルクル動かしたと思いますが

自分の言いたいことを的確にしっかりと言えて素晴らしい

皆のまとめ役になってあれこれと意見を出してくれて有難い

そう先生方に言ってもらえたのです。

短所の様に言われたことが、福岡では長所として認められた。

先生によってこんなにも評価が変わるのかとビックリして

親としてはやはり嬉しいものでした。

次女は福岡の県民性と相性が良かったのかな(*´з`)

(ちなみに、長女には福岡はちょっと激し過ぎたみたいです(;^ω^))

 

福岡での学校生活はたった2年間でしたが

次女にとって、自分らしさを十分に発揮し、それを評価してもらえた充実の2年間だったのではと思います。

 

 

そう言えば、夫も小学1年2年の頃は「落ち着きがない」と言われ、義母は担任の先生に度々お小言を戴いていたのだけど、3年生で若い男の先生になったら「元気でよろしい」と褒められ、いろいろなことを任されるようになり、そこから自分の中でも何かが変わったそうです。

周囲の大人の導きって、大事ですね(´▽`)

 

 

※埼玉と福岡の学校生活に関していろいろ述べましたが、あくまでも個人的な身の回りに起こった状況をただ述べたに過ぎませんので、悪しからず(^▽^;)

当然、社会的或いは一般的に言われるところの見解ではなく、又、どちらかを非難するというような他意もございませんので、どうぞご気分を害されませんようお願いいたしますm(__)m

 

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