すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

熱闘!甲子園~「ハンカチ王子」からの手紙


全国高校野球選手権大会が開幕。

又いつもの夏が始まったと、既に感慨も薄くなりがちだけど
2年前は甲子園大会、春も夏も中止になったんだった。

当たり前のようにあったことが次々と中止になり
あの時の大学生や高校生や中学生や小学生の若い人たち
可哀想だったな。
マスクをして、いろんなこと我慢している姿が痛々しく思えたものです。


だから、こうして
晴れ晴れと躍動し、若さ弾けてキラキラと輝く彼らを見ながら
本当に良かったとこちらまで幸せな気持ちになります。

そして、
若い人たちの精一杯の真っ直ぐなプレーとそこに宿る純粋な美しさに
老いた心はこじ開けられるように感動させられています。


……………


最近、歳を取ったせいなのかわからないけど

投手が打ち込まれ一方的に点を取られたり
野手がエラーをして、その結果点が入ってしまったり、という場面で
可哀想でとても観ていられず、即テレビのチャンネルを変えてしまう私です。


自分自身、学生時代から主に団体競技を経験してきたので
必ず勝ち負けがあることは当然のこととして
それだけでなく、
自分のプレーが負けに繋がることや
チームメイトのミスが最後の失点になることもあったと思います。

なので、
スポーツとはそういうもので、団体競技とはそういうものだとよくわかっているのですが

今、若い彼らを観ながら厳しい世界だなあとつくづく思うのです。


個人競技とはまた違う
団体競技の厳しさ


ただ、
そんな世界だからこそ得られるものが確かにあるとも思うのです。

高校球児とは比べものにならない中途半端な自分が言うのは全くおこがましいけれど
そこで得られる精神的な成長は確かにあるのだろうなと。


例えば、
チームメイトへの負い目に苦しんだ時
それを和らげ更に励ましてくれるチームメイトの存在に
自分の不完全さとそれを許してくれる人の温かさを知り
自ずと身に付く謙虚さだったり。


例えば、
ミスをしたチームメイトへの怒りを抱いた時
それを自ら克服し更にその相手を労り励ますことが出来たなら
それは間違いなく人としての成長を促すものでしょうし。


厳しい世界だけれど
団体競技だからこそ得られるものがある。


ここまで書いて来て何ですが
言わずもがな、ですね(^^;
エラそうに恥ずかしい(ーー;)ご勘弁を…



昨日の興南(沖縄)対 市船橋(千葉)

終盤までリードしていた興南高校でしたが、先発エースが相手打線に捕まり8回には同点。
9回無死二塁のピンチの場面で急遽投手交代でマウンドを託された彼。
ストライクが入らず満塁。そして死球で押し出し。
ゲームセットの瞬間、彼がマウンドで泣き崩れたのを悲しい思いで観ました。
どうして彼がこんな思いをしなきゃならないと、突然交代させた監督を恨めしくさえ思いました。


負けたことの悔しさ以上に、どんなに彼は自分自身を責めているだろうかと考えると
可哀想で仕方なかった。


ただ、そんな彼に駆け寄り泣きじゃくる肩を抱き慰めたチームメイトたち。


そうだ、自分などが悲しく思わなくとも
仲間が彼を支えてくれる
彼は仲間の思いを受け止めてまた前を向ける


つかず離れず
けれど彼らの中に確かにある信頼に基づいた強い結びつきが見えるようでした。


……………


今大会の始球式で見事ストライクを投げてみせた斎藤佑樹さんを観て、胸を熱くした人は多いでしょうね。
私もその一人。
胸熱どころか鼻の奥がつーんとして、涙がジワッ。


高校3年で夏の甲子園を制覇し、「ハンカチ王子」としても一躍世間の注目を浴びる。
大学時代も何度もチームの優勝に貢献し
鳴り物入りでドラフト1位指名により日ハムへ。

野球選手として順風満帆の道を行くのだろうと多くの人が予想したと思いますが
その後の10年間はそうではなかったのかも。


彼にはいろいろな思いが湧き起こります。

いえ、たいして彼のホントのところを知っているわけではないので
メディアの情報から勝手にあれこれ言ってみたり
曖昧な同情をしてみたりなので
彼にしたら失礼な話かもしれません。



プロ野球を引退し、早速ユニクロのCMに出演したのを観た時
既に前を向き何かを始めようとする彼の姿にちょっと驚きました。

あっけらかんとした逞しさというか
頓着しない明るさというか

もしかしたら彼はそもそもそういう人なのかもしれないし
彼の中で変わったのかもしれない。


シュッとして爽やかな感じは「ハンカチ王子」の頃と変わりませんが
彼は彼のプロ野球人生の中でどうであったんだろうと思ったりします。

あ…、余計なお世話ですね。


CMの中で、彼が少年野球の指導に携わっているシーンを見て
ああ、是非是非、教えてあげて欲しいなあと。

彼が体験したことを。
それに立ち向かうノウハウを。

これまた、勝手なこと言っています。



斎藤佑樹さんが高校球児にあてた手紙も今話題になっていますね。

抜粋ですが…

その夢は、きっと叶うよ。とは、僕は言いません。
 
 勝負はわからないから。おなじ夢を持った人たちのぶつかりあいだから。
ただ、今のまっすぐな君のまま、どうかこの夏のマウンドに立ち続けてください。
これから先、グラウンドでもグラウンド以外でも、君をいろんな出来事が待ち受けています。
僕のように、不安だらけの時期を過ごし、挫折を味わうこともあるかもしれません。
それでもなんとか前を向くために必要なもの。
それは記憶だと思います。過去の栄光、だなんて言われることもあるけれど。

 
 最後まで闘い抜いた記憶は、未来を生きる大きな力になります。


彼が語るからこその説得力。


最後まで闘い抜いた記憶は未来を生きる大きな力になる


なんと、励まされる言葉でしょうか。




↓よろしければ応援ポチしていただけると嬉しいです(^^)
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 雑感へ

PVアクセスランキング にほんブログ村