すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

『最高の人生の見つけ方』/言うべきことを言わないよりは言い過ぎるほうがいい


NHKBSプレミアムで 最高の人生の見つけ方 観ました。



原題は『THE BUCKET LIST』
2007年製作のアメリカ映画。日本公開は2008年です。

主演はジャック・ニコルソンモーガン・フリーマン

名優二人の共演ということもあり、公開当時とても話題になったと記憶しています。

ストーリーも如何にも面白そうでしたし。


ただ、私は何となく気が進まず、映画館に足を運ぶことはしなかった。

こんなこと言って何ですが、ジャック・ニコルソンがちょっと苦手だったんですね。

アカデミー賞に何度もノミネートされ(男優としては最多らしい)
3回の受賞歴(主演2回、助演1回)がある名優中の名優であることは承知していましたが

彼が『シャイニング』(1980年)に主演した時の、狂気をはらんだ表情や演技が本当に怖くて
生理的に無理…みたいな(ーー;)

その後、彼が出る作品を避けて来たところがあって
それでこの作品も観ませんでした。

今考えればバカみたいですけど(;´Д`)


それがですね、
少し前にやはりBSプレミアム愛と追憶の日々(1983年)をたまたま観まして

母と娘の物語なのですが
母の恋人役として出演していたジャック・ニコルソンがすごーく良かったんです。
彼はこの作品でアカデミー助演男優賞を受賞しています。

いや、そもそも素晴らしいのです。
ようやく私がその良さを理解出来るようになったということです。(歳を重ねて?)


それでですね、『最高の人生の見つけ方』も観てみようと。

モーガン・フリーマンも大好きな俳優。
同じようにアカデミー賞に何度もノミネートされ
ミリオンダラー・ベイビー(2004年)で助演男優賞を受賞しています。

ちなみに、彼の作品はけっこう観ていて

ミリオンダラー・ベイビー』の他、ドライビングMissデイジー(1989年)、許されざる者(1992年)、ショーシャンクの空に(1994年)、インビクタス/負けざる者たち(2009年)など。

こうしてみると、クリント・イーストウッド(監督)と縁があるなぁ。


前置きが長くなりました(^▽^;)


ジャック・ニコルソンモーガン・フリーマン

共に1937年生まれの同い年の名優が
観ているこちらも楽しくなるほどに
実に楽しそうに、且つ、心ゆくまで演じているのが伝わる作品でした。


最高の人生の見つけ方


最後には温かい涙を流しながら
前を向く勇気と
今を生き切ることの幸せを
しみじみ感じました。


後悔しない生き方

簡単に口にはするけど
それを行動にするのは本当に難しい

でも、怖がらず
少しでもそれを目指していきたい

そう思わせてくれる物語でした。


一応、あらすじです。

実直な自動車整備工のカーター(フリーマン)と豪放な実業家エドワード(ニコルソン)はガンで入院した病室で出会い、ともに余命半年を宣告される。
“棺おけに入るまでにやっておきたいこと”を書き出した“バケット(棺おけ)リスト”を作った2人は、リストを実現させるため人生最後の旅に出る……。(映画.comより)


2019年、吉永小百合さんと天海祐希さんによる同名リメイク映画が公開されましたね。


……………


エンドロールで流れた主題歌

ジョン・メイヤーの「Say」


言いたいことを言おう
言うべきことを言葉にしよう

心を開いて声に出そう


そんな歌詞が繰り返されます。

まさに「Say」

その中で


言うべきことを言わないよりは
言い過ぎるほうがいい


と言うんですよね。

ビックリしました。

そうかあ、
アメリカってそうなんだと思いました。(←かなり単純^^;)

言い過ぎてもいいのかと。(もちろん、そうではないアメリカの人もおられるでしょうが(;^ω^))


日本では多分、それはあまり受け入れられないのだろうな。

言いたいことを言う時も出来るだけ控え目に
言い過ぎて相手を嫌な気持ちにしないようにと考える。

それどころか
言わなきゃいけないことも
相手が嫌な気持ちになるなら言わなくてもいいかと考える。

それが日本人が好む「空気が読める人」だから。


そう言えば、『愛と追憶の日々』でも
不治の病の痛みに苦しむ娘の為に
母親が看護師に向かって泣き叫び怒りながら治療を要求するシーンがあるのですが

日本ならモンスター○○と言われるのだろうけど
アメリカではよくある光景なのかもしれないと思いました。

自分の気持ちや欲求に正直に感情を露わにする。

言いたいことを臆せず言う。


そういうの、なんかイイなーと
最近、思うんですよね。


いえ、一概には言えませんよ。
スーパーとかで傍若無人に怒りまくる老害はいただけないし
無暗に他人を傷つける為だけの暴言は論外です。

そういうのではなくてね。



大谷くん目当てでメジャーリーグの試合をよく観ます。

ホームランボールやファウルボールをキャッチした観客が
めちゃくちゃ喜んで大騒ぎしているのを観ると
ああ、ワタシも本当はああだよなと思うんです。

嬉しくて興奮してつい大声出したり
そうなると迷惑だとも考えず全然知らない人にだって話しかけて
喜びを分かち合いたくなる。

だけど、
娘とかは恥ずかしいから止めて!と怒るんですよね。

日本ではそうした娘の反応の方が常識的と言われるんでしょう。


アメリカとかに行ったら本当の自分が漏れ出て
ますますすっとんきょうになりそう。

でも、きっとそんなの誰も気にしてなくて。


ああ、そういうの楽かも~~(*´ω`*)



↓よろしければ応援ポチしていただけると嬉しいです(^^)
にほんブログ村 シニア日記ブログ 60歳代へ
にほんブログ村 その他日記ブログ 雑感へ

PVアクセスランキング にほんブログ村