すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

言ってることとやってること

 
処暑が過ぎ、それまでの暑さがずい分と和らいだように感じられます。
記録的、いや暴力的とも思える今年の猛暑でしたが
時が来ればいつものように秋へと移り変わっていくのですね。
 
当たり前だけどなんだか不思議、
不思議だけど、そりゃそうだ。
 
自然界にはそんなことがいっぱいあって
私たち人間がどんなに偉そうなことを言っても、しても、逆らっても
鼻先であしらわれると言うか
横目でチラと見られてオシマイ・・、みたいな
 
そんな感じがします。
 
何日かぶりに車で通った田んぼの稲がもう薄い黄金色になっていて、少し重たくなった頭を揺らしていました。
昨日の夕焼け雲は確かに秋の形だったし、
そして今朝、ベランダで大きく吸った空気は冷えたミネラルウォーターのようでした。
 
 
などと、しっとり始めてみましたが。
 
 
先週の朝ドラ あまちゃん
固定観念がひっくり返っちゃうようなセリフに衝撃!
 
「言ってることとやってることが全然違う・・」と自らを責める若者(主人公アキの彼氏)に
男としての人生の先輩(アキの父親)が 「違ってていいんだよ」と優しく言葉をかけます。
 
「言ってることもやってることも どっちも本当なんだよ。それが男なんだよ」と。
 
テレビのこちらのわたし「・・・・・」
 
そして、
おぅ!そうなのかっ! それが 男なのかっ!!
なるほどねぇ~~
 
そう考えると、ああ、あれもそういうこと?あの時のあれも?とその時々のその人たちの心情が読める気がする。
さらに、小さい頃からの男の子たちとのあれこれも思い出して、
ああ~そういうことだったのかもしれないと今さら納得もできるわけで。
 
いや、基本、言ってることとやってることが違うというのは宜しくないのだと思う。
他の人を惑わせて迷惑をかけてしまうことにもなる。
自分の言ったことに責任を持ちそれに準じて行動すること、人としてそうあるべきと教えられてきた。
 
ただ、
言ってることとやってることが違うけどどちらも本当なんだよ、それが男なのさと知ってしまえば
なんだかちょっと気が楽になる気がしたのも確か。
う~ん、女としてか?
女が男についてそう達観できたら、無駄にカリカリすることなくなるって言うか・・ (笑)
言ってることとやってることが違うのって特に恋愛の場面で、女の人許せませんから~ (笑)(笑)
 
いや、待てよ。
 
でも自分、女ですが、自分も言ってることとやってること違うの、けっこうあるな~。
言ってる時はそれが本当で、そうあるように真摯に取り組むんだけど
諸事情でだんだん形が変わったり、いつのまにか縮小したり、思わぬ悪い方向へ進んだり、などなど。
でも確かに、言い訳をさせてもらえば自分なりに本当の思いで精一杯やったこと、
結果は決して嘘ということではなく、その時の自分の本当でもある・・・気がする。
 
これってよく考えたら男に限ったことじゃなく、
人間誰しも少なからずあるんじゃないかなと思ってしまうぞ。
 
いえ、
有言実行、初志貫徹の人
あなたはそうではないのはもちろんわかっておりますm(_ _)m
 
あれ?
 
いやいや、それに
言ってる時はそれが本当だと思って言っていても、やっていくうちに新たな本当が現れてきて
結果、言ってたことと全然違う本当を手にすることだってあるでしょう。
でもそれだって紛れもない自分の本当ではなかろうか。
 
・・・・・
 
自分自身をかばおうとか
言い逃れをしようとか
そんなつもりではないのですが、
「言ってることとやってることが違っててもいいんだよ」って優しい言葉だなあと思うんですよね。
 
言ってることも やってることも どちらも本当なんだよ。 それが人間なんだよ。
 
もしそんなことで自分を責めて苦しんでいるひとがいたら
アキのお父さんのように笑顔で言ってあげられる人間になりたいなと
ちょっと感動した朝でした