すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

ホームにて

 
先日、例によっての夫とのカラオケ大会で
中島みゆきさんの「ホームにて」歌いました。
みゆきさんの曲はいつも必ず何曲か歌うのですが
自分の中の好きランキング上位にもかかわらず、この歌を歌ったのは初めて。
の割に、意外に上手く歌えたんじゃないかと。
夫からもまあまあの評価を貰いました
 
 
ふるさとへ向かう最終に
乗れる人は急ぎなさいと
やさしいやさしい声の駅長が
街なかに叫ぶ
振り向けば空色の汽車は
いまドアが閉まりかけて
灯りともる窓の中では帰りびとが笑う
走り出せば間に合うだろう
かざり荷物をふり捨てて
街に街に挨拶を
振り向けばドアは閉まる
 
by 中島みゆき 「ホームにて」より
 
 
1977年6月リリースのアルバム『あ・り・が・と・う』に収録されています。
 
手嶌葵ちゃんがカバーしている動画、見つけました。
みゆきさんとはまた違う、彼女ならではの世界観が優しく沁み渡ります。
宜しかったら聴いてみてください。
 
 
 
この歌の情景について、今も様々な解釈がファンの間で語られているようですが
当時、私自身は歌詞よりも
しみじみと切なくも温かいメロディに慰められていたのかもしれません。
改めて歌詞をじっくり読むと
ふるさとへ向かう最終列車にこの人は乗れなかったのだと
今さらのように気づくのです。
 
思えば40年以上前の歌なんですね。
私はそこそこ大人になりかけの、でも、悩み多き時代でした。
コンプレックスと過剰な自意識に苦しめられ
ああでもない、こうでもないと足掻いては疲れ果てるばかり。
そんな日々の中、長い休みには友人と、或いは一人で寝台特急で旅に出かけたものです。
窓の向こうの暗闇に流れゆく灯りをただ見つめながら
自分の内側が安らかに鎮まっていったこと、憶えています。
 
歌詞に出てくる “空色の汽車”
あの時乗ったブルートレインを思い出します。