すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

逃げて、押し黙って、誤魔化して


いつもお邪魔している同世代の方のブログ。

ブログ主さんの率直な言葉に、なるほどと納得することが多く
時には、胸が締め付けられるような切なさをいただくこともある。


今日はタイトルを見た途端、ドキンとした。

「逃げてばかりの人生、だから今まで生きてこれた」


「辛いことも悲しいこともひょいひょいかわしながら逃げてきた」とあった。

そして
「真正面から向き合っても答えが出ないことを子供の頃から知っていたのだろう」とも。


こんなふうに言っては申し訳ないが
まるで自分のことだと思った。


自分自身のコンプレックスのこと。
考えても仕方ないから現実から逃げる。

「ひょいひょいかわしながら逃げてきた」

まさに自分もそうして生きてきた。


……………


少し前、やはりフォローさせていただいているブログで
とある心理テストが紹介されていた。

そのテストでわかるのは「あなたはどんなタイプの嘘つき?」


5タイプあり

・面白くしようとして話を盛る、誇張の嘘をつくタイプ
・失敗して追い詰められたときに、他の人や状況に責任転嫁する嘘をつくタイプ
・細部まで作り込み、相手に怪しまれることなくつき通すかなりの嘘つき上手
・嘘を憎む頑固な正直者

そして自分の結果は

嘘をつくのは苦手だが、本当のことを「話さない」嘘や、真実を「誤魔化す」嘘をつくタイプ、だった。


確かにその通りだと、図星を突かれた気がした。


嘘をつかない代わりに本当の思いも話さない。
嘘はつかないけど本当の思いは誤魔化した。


自分自身のコンプレックスのこと。
何も気にしていないふりを貫く。
そうして生きてきた。


……………


毎日更新される糸井重里さんのエッセイ。

ある日のお終いはこうだった。

小さなこどもだって「言いたくない時間」を持っているよね


私は「言いたくない時間」をたくさん持っている子どもだったと思う。

外で自分の身にあった悲しいことを
親に「そのことが悲しい」とは打ち明けられなかった。
親のことは大好きで、誰よりも甘えられる存在だったが
だからなおさら言いたくなかった。
幼心に、言うと親が悲しむと思った。


……………


自分自身のコンプレックスのこと。

物心つき、自意識が芽生えた時から
それはもう抗いようもない現実で
逃げて、押し黙って、誤魔化すしか生きてこられなかった。


そうして半世紀以上である。

そんな自分自身が本当は情けなくもある。


……………


ただ、

最初に紹介した同世代のブログ主さんはこうも書いてくれた。


逃げてばかりの人生だったけど、だからこその今がある。
そうやって逃げているうちに、ようやくその逃げた時間が受け止める準備をしてくれている。


こうやって死ぬまで逃げてばかりの人生で終わるのか。
それでは悲しみを卒業することはできないだろう。

しかしもうそれでいい。


うん。もういいのかな。

悲しみから卒業できなくても。

(そもそも、悲しみから卒業できる方法がわからない)


きっとこれからも自分は
逃げて、押し黙って、誤魔化して
ひょいひょいかわしながら生きていくのだろう。


そのうち、
その悲しみが少しでも薄まれば良しとしよう。



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