週一回、スイミング教室に通う事にした。
主にシニア対象の地元の施設で催される、計8回のクロール初級教室である。
往復ハガキで申し込んで、25名の抽選に当たった。
この施設では様々なスポーツ教室が開催されるが、その申込方法には往復ハガキが指定される。
往復ハガキで申込?ネット申込の方が手間かからないのに…と思わなくもないが
シニア向け施設での催しなので、60代70代、中には80代の参加者もおられる。
インターネットと縁の無い方々もいらっしゃるだろうから、ネットでというのは逆に不親切なのかもしれない。
それでクロール初級教室。
瀬戸内の島生まれで、夏休みには祖母の家に帰省し、毎日海で泳いだ。
海で顔をつけると目が痛くなるので、その時は顔を上げての平泳ぎや横泳ぎ?だったか。
名古屋に住んでいた小学2年生の夏休み、市営プールの水泳教室に一週間通い、クロールを習った。
最終日には何とか25メートル泳げるようになった。
余談だが、その時の先生の中に柔和な笑顔のおばあちゃん先生がいらっしゃって
「あの『前畑、ガンバレ!』の前畑秀子さんだよ」と興奮気味に母が教えてくれたのを憶えている。
その後も体育の授業で水泳があったし、友だちとプールや海に遊びに行った。
泳ぐことに抵抗が無く、どちらかと言えば慣れ親しんだ方かもしれない。
そして、今
自己流だが、クロール、平泳ぎ、背泳ぎは何となく泳げる…はずである。
はずであると言うのは、最後にプールで泳いでから15年が経っていて
果たして本当に泳げるのか自信が無い。
それで、クロール初級教室に通ってみることにしたのだった。
先ずの目的は、筋肉をつけることと体力をつけること。
学生時代にはバスケットボール、40代にはママさんバドミントンに熱中し、私の下半身は筋肉モリモリだった。
それが今やユルユルのポヤポヤの貧相なものである。
少しでもいいので筋肉を取り戻したい。
と共に体力もつけて、元気ハツラツになりたい。
次に、クロールの正しい泳ぎ方をもう一度きちんと習いたいと思った。
小学2年の時の水泳教室で習ったはずだが、私の場合、クロールで泳ぐと凄く疲れるのだ。
同世代の方でクロールで長距離泳ぐという話を聞くが、自分にはしんど過ぎて到底無理。
これはきっと何かが違うんだろうと考えた。
そして、今日。
教室1回目にして、早速、自分の泳ぎが間違っていたのを知る。
ビート板を使い、水に顔をつけてのバタ足練習で先生がおっしゃった。
「顔を水につけている時は鼻から息を吐いて、顔を上げるタイミングで口から息を吸ってくださいね」
そうだったのか……………
私は顔を上げながら口で息を吸い、水の中で息を吐く時も口から吐いていた。
口で吸い、口で吐く。過呼吸になりそうじゃないか。
そりゃしんどいはずだ。
「水の中では鼻でしっかり息を吐いてくださいね。そうすると(顔を上げて)口で息を吸う時、自然と十分な息が入って来ますから」
おお、なるほど。
鼻から、口から、の違いはあるが
ヨガでも「お腹がぺったんこになるくらい先ずはしっかり吐くこと。すると自ずと深い息が入って来る(吸える)」と習った。
水泳でも常にリラックスした呼吸が大事ということか。
それが体をリラックスさせ、無駄な力を使わせない。
疲れないクロールが泳げるようになったら嬉しい。