すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

幸福な勘違い

 
昨日、芥川賞直木賞が決まりました。
 
芥川賞鹿島田真希(かしまだまき)さん「冥土めぐり」
直木賞辻村深月(つじむらみづき)さん「鍵のない夢を見る」
共に30代の女性です。
 
受賞作品の発表がされる度に、「ふ~ん」というような程度で
あまり思い入れはないのが正直なところ。
賞を取った作品だからとりあえず読んでおこうというのも無く、
たまたま読んでいて、これ芥川賞だったんだぁということはある。
だから、
こちらの本も読むかどうかわからないのだけれど。。
 
辻村深月さんの受賞会見での言葉より
 
「いろんな小説を読みながら、この本に自分のことが書いてある、と幸福な勘違いをしてきた。読書に助けられて、これまで生きてきました」
 
幸福な勘違い
 
そうそう、この本の中のこの人って私のコト?って勘違いする(笑)
でも、なんて素敵な言い回し!
その勘違いで救われたり勇気が出たりするんだよね
読書に助けられてこれまで生きてこられたというのもよ~~くわかる
我が事のように痛く共感した次第です。
 
 
 
ところで、後日談ですが
今朝また一緒に『梅ちゃん先生』を観ていた娘に
 
昨日おかあさんの生きる希望は何?と聞かれた時に、
梅ちゃんのお母さんのように「あなたの将来よ」とは言えなかったのは、
あなたに重いプレッシャーをかけることがあったら嫌だったからよ、
 
と言うと
 
あたしはそういうことにプレッシャーを感じないよ、
おかあさんはそう考えるんだぁとは思うけど、それはそれで聞いて横に置いておく、
友だちに対してもそう、
友だちの意見をああそうなんだとは聞くけど、それに惑わされることはない、
あたしはあたしの思うように生きていくし、
あたしはあたしだから、
ひとによっては、お母さんの生きる希望って言われるのを重く感じてしんどくなる場合もあるだろうけどね、
あたしは違うな、
 
ですって。
 
なあんだ、そうかぁ・・
そうだ、そういうふうに育てたんだった
いらぬ心配でした。
 
他人の意見や考え方、価値観を尊重しつつ、己の意思はしっかりと持つこと
小さい頃から口を酸っぱくして伝えてきたことが、
少しでも娘たちの芯となってくれているのかな。。
 
嬉しいような、
でも、一本取られたような気分でした。