すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

原爆の図丸木美術館

 

8月6日は広島の
そして今日は長崎の、67回目の原爆の日です。

 

あの日から67年と言えばもう遠い昔のようにも思いますが、
どれほど時が流れ去っても、決して忘れてはいけないこと。
今もこれからも、知る努力、伝える努力を私たちは続けなければいけない。
そしてそこから大切なことを私たちは学ばなければいけない。
そうでなければ一瞬で失われた多くの命は報われない。

 

申し訳なさと共に、心に刻むことです。



・・・・・



先日、 ずっと訪れたかった場所に行ってきました。



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原爆の図 丸木美術館 です。

 

丸木位里丸木俊夫妻の《原爆の図》が常設展示されています。

 

他にも
水俣の図」「南京大虐殺の図」「アウシュビッツの図」「水俣原発三里塚」などが常設展示。

 

 
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埼玉県東松山市下唐子1401 TEL 0493-22-3266

 

開館時間 午前9時~午後5時(12月~2月は午前9時半~午後4時半)
休館日 月曜日 月曜祝日の場合は翌平日 年末年始、GW・夏休み期間は無休
入館料 大人900円 18歳未満・中高生600円 小学生400円



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交通量の多い国道から車一台が通れるほどの細い道を分け入って
その奥の奥に建っています。

 


「すべての原爆と原発をなくすこと」

 

それは丸木夫妻の願いでした。
福島第二原発のポンプ破損事故(1989年)を機に、
丸木美術館では原発分の電気料金の支払いを拒否。
電気を止められ、太陽光発電を導入したそうです。

 


原爆の図

1945年8月6日、広島に人類最初の核兵器原子爆弾が投下されました。知らせを聞いた広島出身の丸木位里と妻の俊は、数日後に駆けつけ、そこで目の当たりにした惨状の記憶や多くの被爆体験者の証言をもとに、夫婦共同制作で 《原爆の図》 を描きました。その連作は大きな反響を呼び、国内各地で展覧会が開かれ、やがて世界20ヵ国以上をまわる巡回展が行われました。

1967年には埼玉県東松山市に 「原爆の図丸木美術館」 が開館。

丸木夫妻は30年以上の歳月をかけて全15部の 《原爆の図》 を完成させました。

(パンフレットより引用)
 
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パンフレットに載っているこちらは
原爆の図第12部《とうろう流し》の一部分(1969年)




展示されている全てを観て回りました。
喉の奥が塞がれて、声を失うとはこういうことなのかと。
痛ましく傷ついているあまりにも凄惨な図の中の人々を見ながら
どうしてだか、
その一瞬前まではきっと生き生きとした暮らしの中にあっただろう
たくさんの命の明るい息づかいも聴こえてくるようなのです。
その一瞬前までは皆、美しく艶やかで、柔らかく暖かかったのだろうと
悲しくて切なくて情けなくて涙が出ました。



観てきたものについて何をどうして書こうかと考えますが
何をどうして書いたらよいのかわからないのです。

 

機会があったら《原爆の図》の前に立ってみてください。
全15部のうち、いくつかは各地でも展示されています。
 
 
 
「1992・原爆の図」 ※常設展示 善性寺(俊さんの生家)北海道秩父別町

 

「原爆の図 少年少女(第5部)」「原爆の図 とうろう流し(第12部)」
※8/31まで展示中 戦争と平和の資料館ピースあいち 名古屋市名東区

 

丸木俊・絵本原画展~いのちへのまなざし~」 ※9/9まで開催中
俊さんは絵本作家としても活躍し、高い評価をうけていました。
その原画約100点のほか、《原爆の図第11部・母子像》が展示されているそうです。

 

「原爆の図 長崎(第15部)」 ※常設展示 長崎原爆資料館
 
 
 
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左 丸木位里さん(1901-1995)
右 丸木俊さん(1912-2000)