すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

鈴鹿さん、感涙

 
半年間、
笑えて沁みるセリフ満載の、
可笑しくも切なく、
心震える濃密な15分間を提供し続けてくれていたあまちゃんも、
残すところ、二日となりました。
 
昨日は、薬師丸ひろ子さん演じる女優鈴鹿ひろ美の歌声に、感涙でした。
 
鈴鹿ひろ美は絶対音感ならぬ“絶対無理音感”の持ち主という設定でして、つまり音痴・・。
新人アイドルの頃、出したレコード潮騒のメモリー
実は、小泉今日子さん演じるアキの母春子が当時影武者となって歌ったもの、という衝撃の過去があり。
鈴鹿ひろ美本人が歌う真実の旋律は、なんとも“移ろいやすく”、不確かで不穏だった・・。
 
しかしその度に、私たち夫婦は顔を見合わせ言ったものでした。
「でも薬師丸ちゃん、ホントはめちゃくちゃ上手いんだよね~」
薬師丸ひろ子ちゃんの歌を知らない娘に向かっても、何度も。
なんだろう・・、残念と言うか、ちょっとくやしいと言うか、そんなものが入り混じった感覚。
 
最終週、
物語の舞台であった北三陸で、震災復興のチャリティーコンサートを開きたいという鈴鹿さんの強い意志に、
場面はそこに向かって展開していきます。
影武者無しの一発勝負は果たして成功するのか。
いや、それとも再び春子が影武者となるのか。
そして、
いよいよ鈴鹿ひろ美、その人の歌声が聴こえてきた時。
 
息をのみました・・。
鳥肌がたちました・・。
 
鈴鹿さん・・、いえ、
薬師丸ちゃんの、いつものあの透明な歌声だったのです。
もちろん、音程ドンピシャの。
 
そりゃそう!そりゃそうなんだけど、
それまでのお話のギャップと、
あまりにも美しく神聖とも思える歌声に感動したぁ・・。
 
やっぱり上手い!
やっぱり素敵!
 
映画『セーラー服と機関銃』で歌った主題歌を彷彿とさせるような、
夫は『Wの悲劇』での「Woman」が浮かんだらしい。
最後の最後でようやく聴かせてくれたのですね。。
 
それが何故だか正確に言葉には出来ないけれど、感涙でした。
 
愛し続けた『あまちゃん』のおしまいに
いいものを観せて聴かせていただいて、
宮藤官九郎さんには感謝です。
 
 
※いつもながらの熱苦しい点はご勘弁ください
意味不明な点も「わかるヤツだけわかればいい」(by花巻さん)ということでご容赦
どうぞ、お構いねぐ。。