先週末、久しぶりのコンサートに。
2年前の夏の拓郎ライブ以来です。(昨年は多くのコンサートが中止になりました)
~筒美京平オフィシャル・トリビュート・プロジェクト~
ザ・ヒット・ソング・メーカー 筒美京平の世界 in コンサート
(タイトル長いです(^-^;)
伊東ゆかりさんが歌う「ブルー・ライト・ヨコハマ」で幕を開けたステージ。
筒美京平さんが作曲した名曲が惜しげもなく次々と流れ、それを歌う歌手の方々の豪華さに目眩がしそう。
なんて贅沢な時間と空間だったでしょう。
幾度も聴いて耳の奥に刻まれたイントロが流れるだけで心がときめきました。
歌手の方々が登場すると、このような情勢なので歓声こそ聞こえませんが、マスクの中で思わず漏れる喜びや驚きの「Oh~~」が波の様に会場に広がりました。
そして、観て聴く側の熱い思いを伝えんとする大きな拍手。
昭和歌謡で育った身としては、どれもこれも懐かしく愛おしい楽曲ばかりだったので、出来れば一緒に口ずさみたかったけれど、予め「お控えください」とのアナウンスがあり、シニア達がやりがちなことを前もって釘をさすあたり、よくわかっていらっしゃる(笑)
隣の席の男性は声は出さずに麻丘めぐみさんの振り付けをこっそり真似しておられました。
もしや親衛隊だった?( ̄▽ ̄)
その男性が広げたパンフレットを限りなく横目で盗み見て、どうしても欲しくなったワタシ。
ケチなので滅多にしないことですが、3000円のパンフレットを買いました。
パンフレットと己の頼りない記憶を基に、演奏された楽曲を一部紹介します。(歌手名は敬称略で。※は今回歌唱した歌手。他は本人歌唱)
「ブルー・ライト・ヨコハマ」(いしだあゆみ)※伊東ゆかり
「青い地平線」(ブレッド&バター)
「赤い風船」(浅田美代子)
「あなたを・もっと・知りたくて」(薬師丸ひろ子)※武藤彩未
「甘い生活」「グッド・ラック」(野口五郎)
「雨がやんだら」(朝丘雪路)※夏木マリ
「AMBITIOUS JAPAN!」(TOKIO)※ROLLY
「さらば恋人」(堺正章)※松崎しげる
「時代遅れの恋人たち」(中村雅俊)
「17才」(南沙織)※森口博子、松本伊代、早見優、武藤彩未
「セクシー・バス・ストップ」(浅野ゆう子)※野宮真貴
「セクシャルバイオレットNo.1」(桑名正博)※大友康平
「センチメンタル・ジャーニー」(松本伊代)
「卒業」(斉藤由貴)
「抱きしめてTONIGHT」(田原俊彦)※藤井隆
「たそがれマイ・ラブ」(大橋純子)
「東京ららばい」(中原理恵)※森口博子
「ドラマティック・レイン」(稲垣潤一)
「飛んでイスタンブール」(庄野真代)
「夏色のナンシー」(早見優)
「にがい涙」(スリー・ディグリーズ)※AMAZONS
「人魚」(NOKKO)
「また逢う日まで」(尾崎紀世彦)※松崎しげる他
「真夏の出来事」(平山三紀)
「魅せられて」(ジュディ・オング)
「芽ばえ」「私の彼は左きき」(麻丘めぐみ)
「木綿のハンカチーフ」「雨だれ」「9月の雨」(太田裕美)
「男の子女の子」「よろしく哀愁」「裸のビーナス」(郷ひろみ)
「リップスティック」(桜田淳子)※森口博子
「Romanticが止まらない」(C-C-B)
「WAKU WAKUさせて」(中山美穂)※AMAZONS
「Oneway Generation」(本田美奈子)※Little Black Dress
ちなみに、2日間公演だったのですが、自分が行かなかった日には「ロマンス」(岩崎宏美)と「なんてったってアイドル」(小泉今日子)も演奏されたようです。
筒美京平さんが亡くなられた際、記事を書きました。
思いの丈を長々と書き連ねてしまったので、今回は出来るだけ簡潔に事実を淡々と書こうと思いながら、既に長い………(;´Д`)
お世辞でも適当でもなく、本当に全ての楽曲が改めて素晴らしかった!
平山三紀さんの独特の歌声で聴かせてくれた「真夏の出来事」、最高だった。
太田裕美ちゃんも良かったし、五郎もひろみも素敵だったし…………………ってキリがない(;^ω^)
そんな中、思わず落涙してしまったのが浅田美代子さんの「赤い風船」でした。
美代ちゃん本人が登場した時、えっ…大丈夫?歌える??なんて、今思えば失礼極まりないことを心に浮かべてしまったワタシ。
(当時の彼女の歌声は少しばかり不安定でしたでしょう?(^▽^;))
でも、昔と変わらぬ人懐っこい笑顔の彼女が歌い出した時、心に真っ直ぐ届いたのはこの歌を真摯に歌う誠実さでした。
筒美京平さんが作った「赤い風船」への思い、そして筒美京平さんへの思いが当時と変わらぬふんわりと愛らしい歌声に込められているようで、心に沁みました。
息を止めるようにして聴きながら、テレビドラマ『時間ですよ』で浜さん(樹木希林さん)や健ちゃん(堺正章さん)に鍛えられ半泣きで、それでも必死にお芝居していた美代ちゃんが懐かしく思い出されました。
美代ちゃん、本当にあどけなくて可愛かったなぁ。
あどけなさが残るまま拓郎にさらわれるようにして結婚し、そして別れた美代ちゃん。
樹木希林さんに姉の様に母の様に可愛がられ、そして希林さんとも別れて。
でもいつも画面越しでは明るく屈託がない美代ちゃん。
そんなことを考えながら、今の美代ちゃんが歌う「赤い風船」がどうしようもなくいじらしくて、泣けてしまったのでした。
(誠に勝手な感慨でして、当の浅田さんには「はあ?」と言われてしまうのでしょうが(^-^;)
もちろん、筒美京平さんが作り出した叙情的な旋律に切なさの追い打ちをかけられたのもありましょう…(*´ω`)
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