すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

平和でなければいけない

 
明けましておめでとうございます
今年もどうぞよろしくお願いします
 
 
 
(新年のっけからカタイ話で恐縮です(@_@;)・・)
 
戦後70年
と何度か目にし耳にした新しい年の幕開け。
 
そうかぁ、日本が最後にした戦争から70年も経っているのか、と
その内容以前に70年という年数に今さら驚きます。
それは戦後すぐ生まれた人がもう70歳になるということ。
その間、日本はどこの国とも戦争をしてこなかったということ。
戦争を知らない子どもたちさと歌った人たちは
戦争を知らないまま歳を重ね、無事、老人になったということ。
そんなことをたぐり寄せるように考えていくと
ちょっと不思議な感慨が湧き起こってくる。
 
それってとてもとても幸せなことだよね
或いはすごくラッキーなこと?
今、世界中にある悲惨な現実を見れば。
 
 
長年、ボランティアで原爆詩の朗読会を続けておられ
今年12月には長崎の原爆をテーマにした映画にも主演される吉永小百合さんの言葉。
 
「『戦後何年』という言い方がずっと続いて欲しいと願っています。」
 
戦後と呼ばれる年月を70年守り続けてきたことの偉大さを改めて思うのです。
そして、この国のそんなところを世界中に向かって誇りたい。
戦後と呼ばれる年月がこれからも途切れることなく永く続くよう
それはこれからを生きるこの国の人たちの踏ん張りなのだと切実に思う2015年初め。。
 
 
 
昨年ノーベル物理学賞を受賞した赤﨑勇さん(85)が戦後70年を振り返るテレビ番組の中で
ご自身が開発したLEDの灯り輝く夜景を眺めながら
「こうでなければいけませんよね」
「平和でなければいけない」
と語っておられました。
 
青色LEDを開発した赤﨑さんの研究の原点は暗い戦争体験だったそうです。
70年前学徒動員から戻った時に目の当たりにした焼け野原の故郷。
多くの友人も奪われて。
終戦直後、暗闇の中で、か細いランプに頼った体験。
明かりが本当に欲しかった。
 
明かりは平和の象徴なのかもしれません。
 
「平和でなければいけない」
 
いけない、はっきり言い切られた言葉が強く胸に響きました。
 
そうだ。
しっかり「いけない」と意識しなければいけない。
平和の象徴でもありましょう光り輝くLEDの灯りの下が、決して幸せや温もりばかりではないことはわかっています。
70年間非戦を保ち平和に見えるこの国も社会は歪み、人は疲れきっている。
格差は広がり、夢や希望が失われている。
世界の中で大国としての立場を求められ、周辺の国からは突っつかれている。
日本を強く立て直すためにやらなければいけないこともたくさんあるのでしょう。
 
けれど、それでもまず
 
「戦争がなく平和であること」
 
それが大前提だと自分は思いたいです。