すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

今年の目標

 

新しい手帳を開く。
これからの一年、さあ何を書き込むのだろう。
 
昨年の手帳は、と言えば
一年間の格闘の跡がページの隅々まで残っている。
内容や家族によって色分けしているので
それはもう色とりどりに。
甘えたことを言わせてもらえば
お前もよくぞ頑張ってきたなぁと手帳に向かって思うのだ。
 
真新しい手帳に
これからの一年、何が書き込まれていくのだろうかと
正直、不安に震える部分もある。
しかし、
目の前の一日をとにかく過ごし
沈む夕日と昇る朝日を挟んで、次の一日を迎える。
ただ淡々とそれを繰り返して
またこの一年を送っていこう。
 
 
新しい年よ、こんにちは
とりあえず、今年もよろしくね
 
そんな心境である。
 
 
 
 
 
 
ところで、
新しい手帳には吉本隆明さんの言葉が紹介されていた。

 

吉本隆明さんは大変著名な思想家であり詩人であり評論家でいらっしゃるが
正直なところ、まったくもって勉強不足ゆえに
大好きな作家吉本ばななさんの父上であること以外
そのお名前を存じ上げるのみである。
2012年3月に87歳で亡くなられている。



ほぼ日刊イトイ新聞上で公開しているフリーアーカイブ
 
吉本隆明の183講演』から。  ※http://www.1101.com/yoshimoto_voice/

 

 

いいことをしたり、
いいことを言っているときは、
図に乗ることが多いのです。
いいことをしていると自分が思っているときには、
悪いことをしていると思ってやるとちょうどいいのではないでしょうか。
いいことが、自分の中だけにあるときはいいのですが、
それが行為としてあらわれるとき、
見た人が不愉快になる場合があるわけです。
日常の何でもない行為にまで善悪が迫ってくると、
ものすごく息苦しいでしょう。
まわりを息苦しくさせる人は、
善悪のことを本当は知っていないのです。

 

                      ー「親鸞の声について」

 

 

ガーン!ときた。
 
 
いいことをしたり、いいことを言っているとき
確かに、密かに、実は、
図に乗っている、・・・かもしれない。
 
密かにであっても
そんな自分が
周りの人をなんだか不愉快にしてしまうこと、
あるかもしれない。
 
正しいことを語っていても
周りを息苦しくさせる人、いるなぁ。
 
自分も多分そうしているとき、あるな。
 
 
 
周りを息苦しくさせない
周りを息苦しくさせる人にならない
 
 
とても難しいのは承知。
どうすればいいのかもよくわかっていない。
だけど、今の今こそ自分には必要な心がけだと思う。
なので、
今年はこれを目標としよう。
 
周りを息苦しくさせてしまいそうなときには
その前に思い出したい。






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