すっとんきょうでゴメンナサイ

風の吹くまま気の向くまま

カラオケにもAiが!?


昨日、夫とカラオケに。
我が家ではカラオケ代は教養娯楽費として予算化しており
年金頼りの質素な暮らしの中でのささやかな贅沢。
(夫と二人でカラオケ、ということに娘たちや友人からはひくわ~~と言われる)
月に2回ほど行くのだが
先月はお互いの都合がつかなくて1回だった。
なので意気込みが違う。
行き慣れたカラオケ店の受付カウンターで
何やら新しい機種の広告に目が止まった夫。
最近導入されたらしい。

LIVE DAM Ai” とある。

Ai ?
なんとカラオケにもAiが


聞くと110円プラスで利用出来るそうで
商売上手な店員さんが可愛い笑顔で
「ご利用なさいます?今ならそのお部屋空いてますよ~」って。
夫は当然 「ハイ!」

楽曲予約や基本操作も呼びかけるだけの音声認識操作。
「Hei、Siri」「OK、Google」よろしく「OK、DAM!」と呼びかけたあとに
「(歌手名)の(曲名)入れて」と話すだけで予約出来るとか。

多彩な音響空間をリアルに再現するライブサウンド
「東京ドーム」「ナゴヤドーム」で歌っているようなライブ体験が出来るとか。
歌い始め、既にライブサウンドとやらに設定されていて
マイクの半端ないエコーとハウリングにめちゃくちゃ驚き
「マイクの調子がおかしいです」と店員さんを呼んだ我ら。
来てくれた店員さんは冷静に「ライブサウンドですね」と。
いや~最初は普通設定にしておいて欲しいねぇと後で夫と話す。
シニアにはライブサウンド、心臓に悪い。
ていうか、ライブサウンドで歌えないわ(苦笑)

他にもいろいろな機能があったようだが、初めてということもあり全く試用せず。
じゃあなんでAiにしたか、という話。

ただ、これも自動的に設定されていた精密採点Ai」。
Aiさんがどう採点してくださるのか、試してみることに。
それまでの機種にも精密採点があるが
今回、採点の基準に加わったのが「Ai感性」である。
膨大な歌唱データを機械学習することで生まれた「Ai感性」が、
人の感情を揺さぶる歌声を検出して得点化。
歌のテクニックだけでなく表現力まで理解できるようになった
そうだ

この「Ai感性」、なかなか良い。
夫は格段に点数がアップした。
妻が言うのもなんだが、夫は歌が上手い。と思う。特に演歌系。
得意な歌の時は、それでキャバレー回りが出来るんじゃないのとけっこう本気でおだてている。
ただ、弱点は音程。
音程が弱点なのに歌が上手い、というのもおかしな話だが
カラオケの採点は音程や表現力、ビブラートなどで評価され
夫はその中で音程の評価がいつもイマイチなのだ。
代わりに抑揚やビブラートなど、表現力は高評価。
つまり、
そんな夫にとってこれまで以上に表現力を深く理解し評価してくれるAiさんは有難い審査員。
“Ai感性ボーナス”をたくさん貰ってご満悦の夫だった。


ところで、
人の感情を揺さぶる歌声と言えば、アリスの堀内孝雄さんはまさにそう。
彼の「遠くで汽笛を聞きながら」とか「愛しき日々」など、心を揺さぶられまくる。
ところが、テレビのカラオケ番組でそれらの歌を歌うと何故かいつも低評価。
彼の魅力でもあるアドリブ満載、且つ情感たっぷりの歌唱は人の耳にはたまらなく沁みるのだが
カラオケの機械はおそらく、音符ずれてまっせ、リズムずれてまっせ、と評価するのかもしれない。
そこのところ、何だか納得がいかないでいた。

今度、堀内さんにLIVE DAM Aiで歌ってみて欲しいな。
彼の歌の素晴らしさにきっと“Ai感性ボーナス”がたくさん出ると思う。


カラオケに興味の無い方にはどうでもいい話ですが。。