本棚を整理していて、ふとある本のタイトルに目が止まった。
いつ買ったんだろうと後ろを見ると2012年1月15日第一刷発行とある。
50代だった当時の自分。生きることに迷っていた覚えはないが
何が書いてあるのかちょいと興味が湧いたのだろうと想像出来る。
60代となった今の自分。実は内容を憶えてなくて、改めて目を通してみた。
「50代にしておきたい17のこと」
1 残りの人生でやりたいことを決める
2 不義理をする
3 消去法で決める
4 昔の友人に連絡をとる
5 故郷を訪ねる
6 愛を育む
7 家族との軋轢を解消する
8 ロマンスを取り戻す
9 お金の計算をしておく
10 趣味をライフワークに進化させる
11 健康と向き合う
12 時間=命と考える
13 自分は何をのこせるか考える
14 羽目をはずしてみる
15 20代の友人をもつ
16 本音で生きる
17 とことん楽しむ
この17のテーマについてさらに細かく解説してあり
例えば、
・ 好きか、嫌いかで決める
・ 「ごめんなさい」の達人になる
・ 得意なこと、好きなことをする
・ 昔の友人は、自分を知る宝
・ 恋をする
・ 自分の残された時間を計算する
・ 年相応なことをしない
・ 感じたことを口に出す訓練をする など。
悪口を本人の前で言ってみる、なんていうのもある。
これを書かれたのは本田健氏。
経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など複数の会社を経営する「お金の専門家」
ということで、多くのベンチャービジネスの成功者を育ててこられた経営アドバイザーでいらっしゃる。
よって、つまりこの本もいわゆるハウツー本なのだろうと思う。
「祝福された豊かな人生」にするために、いまできることとは――である。
述べられていることが果たして“真理”なのかは、正直わからない。
自分などは、ふんふん、なるほど~と能天気に受け入れてもしまうが
それができたら苦労はしないよ、という人もいるだろうし
そんなことしたらかえって居心地が悪くなる、という人もいるだろう。
ちなみに、この中で50代の自分がしようとしたことは「本音で生きる」だ。
他に「家族との軋轢を解消する」という提唱があるが
解消どころか、本音で生きようとして家族や友人との軋轢を招いたことがあった。
それでも、60代も「本音」でいこうと思っている。
悪口を本人の前でわざわざ言おうとは思わないが、おのれの気持ちには正直でいたい。
その上で、後はあるがまま、なすがまま、無理に何かをすべきと思わず
けれど大切にすべきは大切に、闘うべきは闘って、清々しく日々を送ろう。
自分の60代はそんな感じでいきたい。
ところで、
この本の中でハタと心に留まった言葉があった。
「人生は、思い出でできている」
これまでの五十数年生きてきた中で、あなたにとって、本当に価値のあること、楽しかったことは、何だったでしょうか。
どれだけお金を貯めたか、どれだけのものを所有したか、どれだけ社会的にいろんなことを成し遂げたかということよりも、日常の、家族や友人たちとの思い出のほうが、ずっと心に残っているのではないでしょうか。
人生はつまるところ思い出でできています。
大好きだった人とデートしたこと。
結婚して子どもをもったこと。
何かを達成できたこと。
大失敗したこと。
そういった思い出の一つひとつが、あなたの人生の、いちばん大切な資産になっているはずです。
そのことを知っておきましょう。
ちょっと頭の中で思い浮かべ整理してみる。
ああ…そう言われれば確かにそうなのかな。
でも、そんなふうに考えたことなかったな。
当たり前過ぎて。
「人生は、思い出でできている」
なるほどね…( ̄▽ ̄)
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