【今週のお題】「怖い話」で書こうと思ったら、既に「暑すぎる」に更新されていて
確かにこの所「暑すぎる」が「怖い話」を書こうと思う。(←言い回しがメンドクサイ)
映画鑑賞が趣味で、話題の新作をシネコンの大スクリーンで観るのはもちろん
口コミで評判となっている作品を目当てにミニシアターにも出かけたりしている。
そんな自分、食べ物の好き嫌いは無いが、映画の好みはハッキリと分かれていて
激し過ぎるアクション物や怖過ぎるサスペンス物はなるべくならご遠慮したく
特にホラー映画は大の苦手である。
どんなに評判になっても映画館で観ようとは思えない。
(いや、観てもいい。「ギャー‼」とか「ウワッ⁉」とか叫んでも許されるなら)
(いや、やっぱり観たくない。今想像しただけで心臓の鼓動が速くなった)
なのに、
目的の映画が始まる前の予告編で否応なく観せられることがある。
(何⁈)と突然のことに一瞬にして身が縮む思い。
わずか数分のことだが、本編を観るまでもなくすっかり怖がらせて頂き
Coming Soon の文字にも、いえもう十分ですと心の中でお断りしている。
ロードショーが終了し、何年か経つとテレビで放映されるものがある。
我が家でテレビでなら観られるかな…?とチャレンジしたホラー映画が
『リング』と『トイレの花子さん』。
『トイレの花子さん』は娘たちと観たのかなぁ。
どちらも相当に怖かった。
観終わって「怖いけど面白かった」と思いたかったが、結局怖かった。
すごく面白いんだけど、怖かったという思いの方が強く残った。
そして、『シックス・センス』。やはりテレビで観た。
死者が見える少年と彼をサポートする小児精神科医の体験する「未知の世界」と2人の交流、そして少年が自分の持っている第六感とどう向き合って生きていくかを描く。(Wikipediaより)
シーンの所々に登場する死者が半端なく怖くて、その度思わず声を上げてしまうのだが
最後の最後、もっと怖い真実が待っていて、声を上げることも出来ず息を呑んだ。
ある映画マガジンの
“映画ファンが「これは怖い…」と評価する!名作ホラー映画20本” に選ばれている。
確かに名作であると思う。
怖いけど、面白かった。
ところで、映画ではなく自分の体験。
大学受験を控えた高校3年生の時、私はしばしば金縛りにあった。
部活動も夏で引退し、さていよいよ受験勉強を本格的にといった頃。
しかし、ちっとも勉強が捗らず、夜中、ラジオを聴き、レコードを回し、漫画を読む。
そんなことばかりを続けていた。
ある夜、ベッドの上でラジオを聴きながらうたた寝。部屋の灯りはつけっぱなし。
ふと目が覚めると外から鈴の音が聴こえてきた。
チリ~ン チリ~ン
こんな夜中に誰が外を歩いてる?と不審に思い、寝たまま窓の方に目をやると
窓からこちらを見ている男の顔が見えた。
(泥棒だ!)と思った瞬間、足元にドスン!と誰かが乗っかった。
(えっ⁉)と思うが声が出ない。
(誰⁈)と顔を見ようとするが体が動かない。
やばいやばいと焦っていると、その誰かが自分の体の上をだんだん上がって来る。
助けて!!と親を呼ぼうと声を絞り出すが、喉の奥で声が詰まって出てこない。
殺されるーー!! と思ったところで、バン!と弾けるような音がして
硬直し動かなかった体が解けた。
体の上には誰もいない。窓の外にも誰の姿もない。
あれはいったい何だったのか……? 怖くて布団に潜り込んだ。
次の日学校で友達に話すと、それはきっと金縛りだと教えてくれた。私もあった、と。
ああ、これがあの金縛りってやつなのかと、
昨夜の恐怖を既に忘れたかの様に感心する能天気な自分。
この自分が金縛りという(多分)霊的なものに遭遇した不思議さに妙な感動を覚えた。
その後も何度か金縛りにあった。
不思議なことにシチュエーションはたいてい同じ。
部屋の灯りつけっぱなし、ラジオつけっぱなしでベッドでうたた寝。
チリ~ン、チリ~ン、と音がして、窓を見ると人の影。
そこは若いイケメンの時もあれば小さな女の子の時も。
白装束のお遍路さんが見えた時は何かしらの因縁を感じたりした。
ドスン!と足元に乗っかられ、じりじりと体を上がってこられて
顔が見えるか見えないかでバン!と音が弾けて終わる。
あまりに同じなので、そのうち、はいはい、ここで来るよ~ はい、ここでこうなって終了、みたいに先を読んだりして。
何度か遭ううちに余裕で縛られるようになってしまった。
そんな金縛りも大学受験が終わると共に、とんと起こらなくなった。
それで思った。
やっぱりあれかなぁ。
自分のいい加減さでちっとも勉強しなかったくせに
心の中は受験にプレッシャーを感じていたのかな。
それが脳と体のバランスを乱して金縛りになって表に出たのかも、なんて。
意外にナイーブな私…?(;^ω^) (ならば勉強しなさいって話だけど( ̄▽ ̄;))
※念の為、追記(8/22)
ご存知かと思いますが、「金縛り」は何か霊的なものというわけではなく、医学用語で“睡眠麻痺”と呼ばれる現象です。睡眠は、大脳を休息させる「ノンレム睡眠」と、体は休んでいるが脳は活発に働いている「レム睡眠」が一晩の間に交互に訪れます。レム睡眠中は全身の筋肉が弛緩していて力が入らない状態なのですが、この時突然脳だけが目覚めると“睡眠麻痺”が起こります。その最中は夢を見ていることが多く、知らない人が見えたり音が聞こえたりするのは全て「夢」の中の出来事。筋肉を動かせない状態なので「体を動かせない」とも感じるのでしょう。規則正しく出現するはずのレム睡眠のズレは、不規則な生活や睡眠、細切れの睡眠、精神的なストレスや過労によって起こり、つまり、心身共に疲弊ししっかりと眠れていないと金縛りは起きやすいのだそうです。(東京西川ホームページより参照)
最近、夜中に起こることと言えば
夕食の食べ過ぎによる腹痛と
水分不足と血流不足によるふくらはぎの攣り(つり)。
痛さで動けなく、ある意味、金縛り状態(笑)
※今回、金縛りの体験を書きながら、思い出してちょっとゾクゾクッとしてしまいました。記事を読んでご気分を害された方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げますm(__)m
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