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五輪開催中止の署名と池江璃花子選手の言葉

 

「人々の命と暮らしを守るために東京五輪の開催中止を求めます」

こう呼びかけたオンライン上の署名活動が、開始わずか3日で24万筆を超えたそうです。

署名の発起人は元日弁連会長の宇都宮健児氏。

 

AERA dot. の取材に応じて

真正面から東京五輪開催中止の議論が湧き上がってこない一方で、再延期と中止を求める声が合わせて7割という世論調査の結果があり、今回の署名は、こうした世論を可視化する運動になっていると思う。

コロナ禍で仕事や住まいを失った人がいること。昨年の緊急事態宣言では一定の定額給付金があったが、2回目、3回目には無い。休業や時短の要請に従い経営が苦しくなった事業者に対する支援や、逼迫した医療現場の対策など、東京五輪に使う予算は困っている人のために回すべき。

日本国内も緊急事態宣言下にあり、世界的なパンデミックが収まっていない状況での国際大会開催は慎重であるべき。パンデミックを克服したあかつきに、主催国だけでなく、世界中が歓迎できるオリンピックを実現させるという決断を、バッハ会長は下すべきだと思う。

中止が決まるまで署名を続けたい。

 

私の知人も署名したと言っていました。

私も、新型コロナウィルス感染拡大の収束が一向に見えない日本で東京五輪を予定通り開催することにYes か No か?と問われれば、Noです。

少し前までは、もし行うとしても無観客で。そうも思っていました。

けれど、もはやそれも無理があるのではと考えるようになりました。 

国民の日常生活が、経済活動が、医療現場が、今もなお新型コロナウィルスに翻弄され続け、さらに痛めつけられている現状があり。

何より「命」が脅かされ、助かる「命」が助けられない有り得ないけれど厳然たる事実があり。

そんな中で、東京五輪に資金や人手を割くことがこの国の優先すべき事とはとても思えず。

優先すべきは国民を守る為の事であって欲しい。

大会期間中の医療スタッフとして看護師500人の確保を要請とのニュースを聞いた時、コロナ禍で医療現場が逼迫しているというのに、いったいどういうつもり?と信じられない思いでした。

そして又、世界中にウィルスが蔓延する状況で、世界中の人が一気に一所に集まるなんてどうしたって危険過ぎるでしょう。

新種の変異株も入り乱れての感染拡大を想像して空恐ろしくなります。

そうなってしまってから後悔しても遅いのですから。

 

 

ただ、心が乱れるのはアスリートたちのことを思った時。

無観客でやればいいと考えたのは、オリンピック自体を中止にするのではなく、アスリートたちには世界で戦う機会を残してあげたいと思ったから。

 

でも、それも厳しいのかな。この国の現状を思えば。

 

何か良い方法、ありませんかね?

 

 

競泳の東京五輪代表に内定した池江璃花子選手。

日本選手権を復活の泳ぎで優勝した時には多くの人が感動と勇気を貰いました。

今回、そんな彼女のSNSに五輪出場辞退や五輪開催反対に賛同を求めるコメントが寄せられていることについて、ご自身の思いを綴られています。

 

もちろん、私たちアスリートはオリンピックに出るため、ずっと頑張ってきました。ですが、今このコロナ禍でオリンピックの中止を求める声が多いことは仕方なく、当然の事だと思っています。私も、他の選手もきっとオリンピックがあってもなくても、決まったことは受け入れ、やるならもちろん全力で、ないなら次に向けて、頑張るだけだと思っています。

1年延期されたオリンピックは私のような選手であれば、ラッキーでもあり、逆に絶望してしまう選手もいます。持病を持ってる私も、開催されなくても今、目の前にある重症化リスクに日々不安な生活も送っています。

私に反対の声を求めても、私は何も変えることができません。ただ今やるべき事を全うし、応援していただいてる方達の期待に応えたい一心で日々の練習をしています。

オリンピックについて、良いメッセージもあれば、正直、今日は非常に心を痛めたメッセージもありました。この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです。

長くなってしまいましたが、私に限らず、頑張っている選手をどんな状況になっても暖かく見守っていてほしいなと思います。

(スポーツ報知、スポーツニッポンより)

 

池江選手個人あてに五輪出場辞退要請や五輪開催反対に賛同を求めるコメント、ですか。

これもまた、信じ難いことでした。

彼女をどれだけ傷つけたことかと思うと気の毒で仕方ありません。

お門違いも甚だしい。

お門違いであることもわかっていないのでしょうか。

(あんまり腹立たしくて、ホントはもっといろんなこと書こうとしましたが、阿保らしいのでやめます)

 

宇都宮健児氏はこの件について「五輪中止を求める相手は選手ではなく、主催者であるIOC、IPC、国、東京都、組織委である。当然のことながら選手にはいっさいの非はない。見通しの立たない辛い状況に置かれている選手をこれ以上苦しめてはならない」と訴えています。

全くもって、当然のことです。

 

こうして本来対立するはずもない人と人を対立させる新型コロナウィルスの罪深さが悔しいし、悲しいです。

 

 

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芍薬が咲く小径

 

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