先日、髪を短くカットした。
バスケットボールに熱中していた高校生の時以来の短さ、かもしれない。
馴染みの美容師さんに「今日はどうしますか？」と尋ねられ
「いつもの様にサッパリ短くしてください」とお願い。
「ハイ、じゃあ後ろは（生え際）ギリギリまでですね」とよくわかっていらっしゃる。
「あ、それといつも顔周りをボブ風に前下がりにしているけど、耳の辺りまで短くしちゃってください」と付け加えると
「ああ…そうですかぁ。ただ、○○さんの場合毛に少しクセがあるから、あんまり短くすると横にバッと広がっちゃうかも」と心配そうにおっしゃる。
「あ、じゃあ広がらない程度に適当に短めにして下さい」
この猛暑の中、可能な限り短くしたかった。
毎年夏には「サッパリ短く」と依頼しているので
美容師さん的には「ハイハイ、わかってますよ」ってとこだったと思うのだけど
顔周りの毛を耳の辺りまで短くと言われて微妙に戸惑っているようだった。
「ホントは似合うんならベリーショートにでもしたいんですけどね」
気まずさを払うように笑いながら言うと
ハハハと笑って特にコメント無しの美容師さん。
重々承知してますよ。似合わないってことは。
いびつな顔の形を丸出しにしてはイケナイのです。
顔周りを髪の毛で覆うことで修正を施さなければならぬのです。
自分的には深津絵里ちゃんのベリーショートが希望だけど
そんなこと言ったら笑われるどころか聞こえなかったふりをされそうで
口が裂けても言えない。
結局のところ、かなり短くしてくれた。
出来上がりも大満足。
最後、合わせ鏡で後ろを見せてもらいながら「お！いいですね～」と思わず声が出たほど。
似合っているとかそういうことよりも
頭が一回り小さくなったかのようにスッキリして、心まで軽やかになったのだ。
ただ、美容師さんに
「今日はいつもより短くさせていただきましたので」と何度も念を押すように言われて
うん(´･ω･`)?
自分は満足だったけど、美容師さんは出来上がった髪型にイマイチ納得がいかなかったのだろうか…………..？
なんだかスミマセン(￣▽￣;)
………………
小学2年生の頃まで髪は腰まで長くしていて
毎朝母が三つ編みに結ってくれていた。
ある時、母の真似をしてパーマをかけたいと唐突に思い立ち
肩の辺りまでバッサリと切りパーマをかけた。
子どもの顔にふんわりとした奥さま風パーマは見事に不釣り合いで
美容院の鏡に映る自分がみっともなくてショックだった。
ひどく疲れて、帰宅した途端、爆睡。
2時間ほど寝て目覚めるとあのふんわりパーマはどこへやら。
ぺちゃんこに潰れた髪の毛はあっちこっちに飛び跳ねていた。
なんてバカなことをしたんだろうと子ども心に後悔したことを憶えている。
その後はずっとショートヘア。
伯母夫婦が営んでいた散髪屋や母が行っていた美容院でカットしていた。
高校生になると部活が忙しく、店でカットする時間がなかなか取れなくなり
母にカットしてもらうようになった。
クシにカミソリの刃がついた「サボ」というヘアトリマーをご存知だろうか。
クシで梳かすようにしてカットが出来、毛先が自然な流れでまとまるという道具。
その「サボ」を使って母にカットしてもらうのだが
刃の切れ味が悪いのか、母が雑なのか、ちょいちょい毛に引っかかって「痛い！」となる。
それが二度、三度と重なる内に「ちょっとーー！痛いよ！！」と責める口調になる。
母は母で「あんたが頭動かすからだ」と言うものだから
最後にはいつも険悪になって、吐き捨てる様に「ありがとう！」と言って終わるという。
母も母で「美容院行きなさい！もうママはやらないよ！」って。
だけど、しばらく経つとまた母に「サボ」でカットしてもらうという。
結果は見えているのに懲りない母子だった(苦笑）
大学生になり母のカットを卒業。
高い料金支払って有名ヘアサロンに行ったこともあった。
結婚してからは節約の意味もあり自分でカット。
娘たちの髪も私がカットした。
パッツン前髪のちびまる子ちゃんカットが嫌だったと後に言われたりしたけど。
美容院に何ヶ月か毎にきちんと行くようになったのは実は10年ほど前から。
今、図らずも母にカットしてもらっていた頃の髪型になり
毎回ケンカしていたなぁと懐かしく思い出した。
↑現在発売されている「サボ」。こちらはなんとスイス製らしい。我が家で使っていたのは刃の長さが選べなかったんじゃないかなぁ。なにせ半世紀近く前のことですから(^▽^;)
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